外壁塗装で足場工事は必要?事前に知っておきたい事も解説
投稿日:2024.9.28 更新日:2024.9.30
外壁塗装をおこなう際に必要になってくるのが、足場工事です。
外壁塗装の足場工事費用は、外壁費用の約2割と言われています。
「高すぎる」「足場の設置は必要なの?」と思った方もいるのではないでしょうか?
しかし、足場工事分の費用を節約しようと思うとことは危険な行為です。
足場を組むことは、職人が安全に作業するために欠かせません。
本記事では、外装塗装での足場工事の必要性や足場の種類、足場工事に関して事前に知っておいた方がいいよくあるトラブルについて紹介します。
外壁塗装の足場工事は必要?
外壁塗装の際に足場工事が必要になってくる理由は3つあります。
安全管理
外壁塗装などの際に足場を組み立てる最大の目的は、職人の安全を守ることです。
高所で作業をおこなう職人にとって、足場はシートベルトのような役割があります。
また、労働安全衛生法でも2m以上の高所で作業する場合には、安全対策のために足場の組み立てが義務つけられています。
万が一の転落事故を避けるためにも、一定以上の高さで作業する場合には足場の設置は欠かせません。
施工品質の維持
適切な足場を設置していないと、きちんと外壁に塗料を塗る事ができず施工品質が低下してしまいます。
特に、断熱や遮断機能がついている塗料の場合には、丁寧に施工されていないと性能が発揮できません。
施工品質を保つためにも、足場の設置は重要です。
近隣への配慮
高圧洗浄や塗装をおこなう際に水や塗料が飛散する場合があるため、足場を組む際にその上から飛散防止ネットを設置します。
メリットは、設置することで近くの建物や人に水や塗料がかかるのを防げることです。
足場の種類
足場の種類は主に3つあります。
クサビ(ビケ)足場
クサビ(ヒゲ)足場は、現在主流の足場です。
凹凸がついた金属をハンマーで打ち込み、パーツ同士を接合して組み立てる足場です。
足場には、一定の間隔で支柱を配置し踏み板を固定します。
足場を乗せる板の幅が広いため、安全で楽な姿勢で作業ができるメリットがあります。
また、工具はハンマーのみを使用し、設置や解体が簡単で耐久性に優れていることが利点です。
一方、揺れにくいようにするためにハンマーを使いしっかりと固定するため、組み立ての際に叩く音が少しうるさく感じるかもしれません。
単管足場
単管足場は、鉄パイプを組み合わせて立てる足場のことです。
単管パイプにクランプと呼ばれる接続金属を組み合わせ、ボルトで固定し設置します。
メリットは、幅や高さが自由に調節できたり、ビルの隙間・狭小地などの工事に対応できることです。
一方、2本のパイプの上に足を乗せ作業するため危険性が高いです。
そのため、単管足場は最近ではほとんど使用されていません。
単管ブラケット足場
単管足場にブラケットと呼ばれる金具を使い固定し、板を設置していきます。
クサビ(ヒゲ)足場は、ハンマーを使いしっかりと固定するのに対し、単管ブラケット足場はボルトを締めて固定します。
メリットは、足を乗せる板を使用するため単管足場と比べ職人が安全に作業できることです。
一方、上手に設置しないと揺れやすいのが欠点です。
また、単管ブラケット足場は部材をボルトで1つずつ固定するため、設置時間が割と長くかかってしまいます。
外壁塗装の足場工事でよくあるトラブル
外壁塗装の足場工事に関わるトラブルをまとめました。
トラブルを避けるためにも事前に知っておくことをおすすめします。
建物の破損トラブル
足場の組み立てや解体時に家の外壁や窓、車、状況によっては隣接している隣の家を傷つけてしまう事があります。
そのような事態になった時にトラブルになりやすいのが、「破損したものは保証してくれるのか」や「誰が保証するのか」という点です。
破損したのは業者なので、当然業者が責任をとると思っている方も少なくないはずです。
しかし、足場業者は塗装業者が依頼した下請け業者であるケースが多いです。
そのため、足場業者と塗装業者の責任回避に巻き込まれ、泣き寝入りをする例も多数あります。
最悪の状況を避けるためにも、「足場業者が保険に加入しているのか」塗装業者の方から確認してもらうことをおすすめします。
加えて、工事箇所の範囲だけではなく、工事箇所以外の場所や工事関係者以外の人も含まれているのか、保険対象の範囲を確認してもらうようにしましょう。
隣人とのトラブル
足場を組むだけのゆとりが自分の敷地内で確保できない状況時には、隣の敷地を借りて足場を組む必要があります。
例えば、足場を勝手に組んでしまい、事後報告を業者に任せっぱなしにし、自分では何も説明しなかったケースがあります。
このような場合、トラブルが発生しやすいです。
そのため、隣の敷地を借りる際には前もってお願いに上がるようにしましょう。
可能であれば業者に同行してもらい、専門家の立場から説明してもらうことをおすすめします。
足場代が上乗せされる
外壁塗装の足場工事費には相当の金額がかかります。
そのため、外壁塗装と一緒に屋根のリフォームを依頼する方も多いです。
外壁塗装の足場の組み立てには1日、解体には半日かかり、足場材の他にも人件費がかかるため無料になることはありません。
しかし、業者の中には「足場の費用が無料になる」と言ってくる悪徳の人もいます。
このような場合、別の費用に足場代金を上載せしている可能性があります。
足場代に費用がかかるのは当然のことです。
悪質業者に騙されないように注意しましょう。
車が傷ついたり汚れたりする
外壁の側に車を駐車している方は、足場工事中に車に傷がついてしまったり、外壁塗装中に塗料が飛散するなどのトラブルがあります。
そのため、塗装期間中は駐車場のレンタルスペースを予約するようにしましょう。
まとめ
足場工事の費用は、全体費用の約2割を占めます。
少しでも安くできたらいいのですが、足場工事は職人が安全に作業するためにも必要です。
これは、労働安全衛生法でも高所で作業する場合に義務付けられています。
また、施工の品質を維持するためにも欠かせません。
足場代は、足場材や人件費などがかかるため無料ではおこなえませんが、足場工事が無料と言ってくる悪質な業者も中にはいます。
悪質業者の甘い言葉にはくれぐれも注意してください。
当社の外壁塗装工事については「外壁塗装・屋根塗装」をご覧ください。
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