シート防水のメリットとデメリット!どんな場所が施工に向いてる?
投稿日:2023.11.4 更新日:2024.2.22
防水工事には、シート防水と呼ばれるものがあります。
この方法は、どのような作業を行うのでしょうか?
また、メリットやデメリットにはどのようなものがあるのでしょう?
今回は、シート防水の工法や良いところ・悪いところなどについてくわしく確認していきましょう。
工法の種類についてもお伝えするので、しっかり情報をチェックして下さいね!
シート防水とは?
まずはこの方法がどういうものかについて、解説しましょう。
この防水工事は、外壁塗装や屋根塗装の際に行われる防水工事の1つで、シートを材料として使用するものです。
長い一枚の材料が防水層になりますが、これは塩ビや合成ゴムでできています。
材料の継ぎ目が少し重なる部分がありますが、この部分を目立たないように処理するのが職人の技です。
シート防水の種類
シート防水には、以下の種類があります。
密着工法
この方法は、下地に直接防水シートを貼る工法です。
マシンなどを使用する必要もなく、材料貼るだけなので比較的作業が容易です。
また、マシンを持ち込む必要がないため、ベランダなどでも工事を行うことが可能です。
機械固定工法
屋上など、広い場所で行われることが多い工法が機械固定工法です。
機械固定工法は、シートと下地の間に通気緩衝シートを設置し、さらにディスク盤を設置します。
ディスク盤は下地の中にたまった水蒸気を逃すためのものです。
シート防水以外の防水工事
シート防水以外の防水工事には、どのようなものがあるのでしょうか?以下にその他の防水工事についてまとめました。
ウレタン防水
戸建て住宅やマンションのベランダなどで行われることの多い防水工事に、ウレタン防水があります。
この方法は、液状のウレタン樹脂を塗布する工法なので、ベランダに室外機が設置されていても工事が可能です。
また形の変わったような場所でも、液体なので作業は難しくありません。
ただウレタン樹脂は紫外線に弱いためトップコートの塗布が必要で、数年に一度、トップコートの塗り替えが必要です。
ウレタン防水工事の種類や工法などについては、こちらの記事でくわしくお伝えしています。
アスファルト防水
アスファルト防水は、ルーフィングシートと呼ばれるものをアスファルトで貼り付ける工事です。
接着材の役割を果たすアスファルトも防水材なので、二重に防水効果が期待できます。
アスファルト防水にはいくつかの工法がありますが、多くはアスファルトを熱で溶かすものです。
そのため、工事の際にはアスファルトが溶ける独特のにおいがすることが悪い点です。
ただ古くからある防水工事なので防水効果は確実で、耐用年数も20年以上なのが良いところです。
FRP防水
FRP防水は、液状の不飽和ポリエステル樹脂やガラス繊維などによって防水層を形成する防水工事です。
防水材が液状なので、ウレタン防水のように室外機のあるベランダなどにも行えます。
ただ木材にはおこなえないので、ウレタン防水よりは場所を選ぶ傾向があります。
防水性が高く丈夫で1平米あたり4kg前後と軽量なので、重さが気になる場所でも大丈夫です。
弊社でおこなわせて頂いたFRP防水の工事の様子は、こちらからご確認いただけます。
シート防水におすすめの場所
この方法は、防水工事の中でもやや場所を選びます。
密着工法の場合はベランダなどの狭い場所でも可能ですが、機械固定工法の場合は、マシンを使用するのでベランダなどには向きません。
また形の決まった一枚の材料を貼り付けるので、複雑な地形の場所などにも向いていません。
この工法が向いている場所は、マンションの屋上や戸建ての陸屋根なのです。
弊社では、その場所にあった防水工事をご提案させて頂きますので、お気軽にご相談下さい。
シート防水のメリット
シート防水の良いところについて解説しましょう。この方法の良い点には、以下のものがあげられます。
下地の状態に関係なく施工できる
この方法は、下地の状態や前の防水の種類に関係なくおこなえるのがよいところです。
この方法は下地に直接シートや緩衝シートを貼るので、下地を調整する必要がありません。
防水工事によっては前の防水材を完全に撤去する必要があったり、下地の調整をする必要があります。
この方法の場合は、下地調整の手間が他の防水工事より少なくて済みます。
均一な仕上がりになる
シート防水は、防水機能のある材料で防水層を形成するので、自然と均一な仕上がりになるのも良い点です。
液状の防水材を塗布するウレタン防水やFRP防水の場合、均一に仕上げるためには職人の高い技術が必要です。
あまり経験の無い職人が行うと、防水層が均一にならない可能性もあります。
この方法の場合は人によって仕上がりにムラができる心配がないので安心です。
広い面積の場所でも施工できる
この方法は、マンションの屋上など、ひろい場所の場所でもおこなえるのが良いところです。
樹脂を塗布するタイプの防水工事の場合、ひろい場所を手作業で防水材を塗っていく必要があります。
この方法の場合は、すでに完成した材料を貼るだけなので、広い場所でもすぐにおこなえます。
結果的に、他の防水工事よりも工事の期間が短くなるのも良い点です。
シート防水のデメリット
この方法の悪いところには、以下のものがあります。
- ・複雑な形の場所には向いていない
- ・機械固定法の場合は、工事中に騒音が出ることがある
- ・施工に高い技術力が必要なので、業者によっては施工できないこともある
弊社には、防水工事のスペシャリストが複数在籍しておりますので、その場所に合わせた防水工事のご提案が可能です。
シート防水は、屋上や陸屋根などに最適の防水工事!
シート防水がどういうものということについてお伝えしてきました。
この方法、合成ゴムや塩ビなどでできた材料を貼る防水工事です。
シート(材料)が一体となって防水層を形成するので、ムラのない均一な仕上がりになります。
また、下地を選ばないので、以前にどんな防水工事を行っていてもおこなえます。
弊社では、を始めさまざまな防水工事に対応していますので、お気軽にご相談下さい。
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