厚塗りマスチックって?塗料が普通とは違う?
投稿日:2023.7.25 更新日:2024.2.22
目次
厚塗りマスチックやマスチック工法と呼ばれる塗装をご存知ですか?
通常の塗料とは少し違う塗料を使い、文字通り厚塗りを行う塗装のことです。
この記事では、厚塗りマスチックの特徴や使用する塗料、メリットなどについてご紹介します。
厚塗りマスチックのデメリットについても紹介するので、最後まで記事をチェックしてください!
厚塗りマスチックとは
まずは、厚塗りマスチックがどのようなものかについて解説しましょう。
厚塗りマスチックというのは、塗装の種類の1つで、マスチック工法とも呼ばれます。
塗料を通常の塗装よりも厚く塗り、一塗りで厚膜を形成します。
この工法は昔からあるものではなく、1970年頃に日本住宅公団と塗料メーカーによって開発されました。
そのため、使用する塗料や道具も、厚塗りマスチック専用のものを使用します。
弊社で施工させて頂いた厚塗りマスチックの作業の様子は、こちらからご確認いただけます。
厚塗りマスチックに使用する道具
厚塗りマスチックを行う際には、マスチックローラーという専用のローラーを使用します。
このローラーには小さな穴がたくさん空いていて、そこが塗料をたっぷりと吸収して厚塗りができるようになります。
通常のローラーでは大量の塗料を一度に塗ることはできないので、厚塗りマスチックの際には、必ずマスチックローラーが必要になります。
マスチックローラーは、砂骨ローラーや多孔質ローラー、パターンローラーなどとも呼ばれます。
マスチックローラーはホームセンターなどでも購入可能ですが、実際に厚塗りマスチックを行うには素人では難しいようです。
せっかくの塗料を無駄にしないためにも、厚塗りマスチックでの塗装をお考えの際には、塗装のプロが集まる弊社にぜひご相談ください!
厚塗りマスチックに使用する塗料
厚塗りマスチックは、ローラーだけではなく塗料も専用のものを使用します。
厚塗りマスチックに使用する塗料は粘性の高いもので、弾性塗料と呼ばれるものです。
また、下塗りの塗料にフィラーを使用する際にも、マスチック工法で塗装を行うことがあります。
フィラーは、ひび割れなどの補修に使用される下地塗料で、マスチック塗料と同じように粘性が高いのが特徴です。
フィラーで下塗りを行い、そのままマスチック工法で仕上げの塗料を塗布するやり方を行うことも多いです。
弊社で施工させて頂いたフィラーによる下塗り塗装の様子は、こちらからご確認いただけます。
厚塗りマスチックのメリット
厚塗りマスチックのメリットについて見ていきましょう。
外壁塗装で厚塗りマスチックを行うことには、以下のようなメリットがあります。
耐久性がアップする
厚塗りマスチックは、ひび割れなどが起きにくくなり、耐久性がアップするのがメリットです。
また、防水性もアップし、紫外線にも強くなるので、外壁が劣化しにくくなります。
塗料の飛散を防ぐことができる
厚塗りマスチックのメリットとしては、塗料が飛散しにくくなることもあげられます。
厚塗りマスチックの塗料は粘性の強い塗料なので、通常の塗料のように簡単に飛散しません。
塗料の飛散を防ぎたいと考える場合、厚塗りマスチックによる塗装を検討してみるのもおすすめです。
また、厚塗りマスチックの場合、養生も最低限で済むので、工期を短縮することができます。
外壁に凹凸の模様を付けることができる
厚塗りマスチックで塗装を行うと、外壁の表面には独特の凹凸の模様ができます。
特に外壁に模様付けを行わなくても、厚塗りマスチックを行うだけでこの模様ができるので、壁に模様を付けたいと考えている人におすすめです。
塗料の希釈を行えば、模様の雰囲気を変えることもできます。
厚塗りマスチックのデメリット
厚塗りマスチックには、デメリットもあります。
厚塗りマスチックのデメリットは、以下の通りです。
使用する塗料の量が多くなるので費用が高くなる
厚塗りマスチックは、厚塗りを行うということや塗料が弾性だということもあり、使用する塗料の量が通常の塗装よりも多くなります。
そのため、必然的に塗装費用も高くなってしまう傾向があります。
厚塗りマスチックでの塗装を考える際には、まず業者に見積もりを出してもらい、通常の塗装と費用がどれぐらい違ってくるのかを確認しましょう。
平坦な仕上がりにはならない
厚塗りマスチックは、表面に凹凸の模様ができるのが特徴です。
そのため、通常の塗装の仕上がりのような平坦な仕上がりにはなりません。
もしも平坦な仕上がりを求めている場合は、厚塗りマスチックは向きません。
他の塗装を業者に提案してもらうようにしましょう。
外壁の模様が消えてしまう
外壁がサイディングボードなどを使用している場合、レンガ調などの模様がついていることがあります。
厚塗りマスチックを行う場合は、この模様が消えてしまいます。
外壁の模様を生かしたいと考える場合は、通常の塗装を行うのがおすすめ。
ただ、外壁の状態によっては厚塗りマスチックを行ったほうが良い場合もあるので、業者に相談してみてください。
耐用年数が短い
厚塗りマスチックの最大のデメリットは、通常の塗装に比べて耐用年数が短くなってしまうことです。
通常の塗装の場合、塗料によっても異なりますが耐用年数は8年〜12年程度です。
厚塗りマスチックを行った場合、耐用年数は5年〜7年です。
耐用年数の期間は外壁がしっかり保護されるというメリットはあるので、メリットとデメリットを比べて塗装の方法を選ぶようにしましょう。
厚塗りマスチックは、厚塗りで塗装の耐久性をアップさせる塗装!
厚塗りマスチックについてご紹介してきました。
厚塗りマスチックは、塗料を通常の塗装よりも厚く塗る工法のことです。
一塗りで厚塗りを行うために、ローラーは専用のマスチックローラーを使用します。
また、塗料も通常の塗料とは異なり、専用の弾性塗料を使用します。
厚塗りマスチックは、フィラーで下塗りをする際にも利用できる工法です。
厚塗りマスチックにより、耐久性がアップし、ひび割れなどはしにくくなりますが、費用が高くなったり、耐用年数が短くなるデメリットがあります。
弊社では、厚塗りマスチックが向いている外壁・他の塗装のほうが良い外壁など、実際にお住まいの様子を見てご提案をさせていただきます。
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