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リフォーム工事前のアスベスト調査が義務化!?施主様にも義務が?

投稿日:2022.10.17 更新日:2024.2.22

2021年4月1日に行われた大気汚染防止法の一部改正により、2022年4月1日からはリフォーム工事前のアスベスト調査が義務化されました。

今回は、少しややこしいリフォーム工事前のアスベスト調査について、詳しく解説していきます。

 

そもそもアスベストって?

リフォーム工事前のアスベスト調査が義務化!?施主様にも義務が?(1)

 

まずはアスベストについて、説明していきましょう。

 

アスベストは、石綿とも呼ばれ、1960年代から建材として一般的に使用されるようになりました。

 

1970年代の前半頃までがアスベストをもっとも多く使われていた時代になります。

 

しかし、1970年代の前半頃からはアスベストによる健康被害、特に肺がんなどとの関連性が指摘されるようになりました。

 

この健康被害への懸念が高まり、アスベストが含まれる建材の使用は次第に規制されるようになりました。

2006年には0.1%以上のアスベストを含む建材の製造や使用などが全面的に禁止されました。

 

現在、アスベストを含む建材の使用はほぼ行われていませんが、1960年から1970年代頃に建てられた家やマンションなどでは、アスベストが使用されている可能性が高いとされています。

 

アスベストは耐熱性や耐火性に優れ、絶縁性がありますが、その微細な繊維が空気中に舞い上がり、吸入されると健康に悪影響を及ぼすことがあります。

 

そのため、アスベストの取り扱いや処理には特に慎重が求められます。建物のリフォームや解体工事などを行う際に、アスベストの有無を確認し、適切な対策を講じることが必要です。

 

リフォーム工事前のアスベスト調査が義務化?

リフォーム工事前のアスベスト調査が義務化!?施主様にも義務が?(2)

 

アスベストは、飛散した微細な粉塵を吸入することで健康被害を引き起こす可能性があるため、その取り扱いには非常に注意が必要です。

 

2021年4月1日に施行された大気汚染防止法の改正では、アスベスト含有建材に対する規制が強化され、アスベスト除去作業の基準が設定されました。この法改正により、アスベストに関する管理や処理がより厳格になりました。

 

また、2022年4月1日からは、リフォーム工事前のアスベスト調査が義務化されました。この義務化された調査は、特定の条件を満たすリフォーム工事に対して実施されます。

条件には、

・対象の床面積が80㎡以上の解体工事を行う場合

・請負金額合計が100万円以上の場合

が含まれます。

 

アスベスト調査は、あくまで単なる手続きだけでなく、法定の調査方法に基づいて慎重かつ適切に行われ、その結果は保存される必要があります。これにより、アスベストによる健康被害の予防と、法令遵守が促進されることになります。

 

施工会社が行うべき事

 

 

リフォーム工事前のアスベスト調査が義務化されたことに伴い、施工会社は特定の手順に従って慎重かつ法令順守の調査を行う必要があります。

怠ると法的な罰則が科せられる可能性があります。

 

以下は、施工会社が行うべき主な事項です。

 

【事前調査】

 

1.設計図書や資料の確認: アスベストの使用の有無を確認するために、設計図書や関連する資料を検討します。設計図書がない場合でも、目視での確認が必要です。

2.建材の特定と情報取得: 使用されている建材を特定し、メーカーに対して成分情報などを確認します。

3.内部の調査: 壁の内側など、目視が可能になった時点で調査を実施します。

4.結果の提示と保存: 調査結果を現場に提示し、3年間保存します。

 

また、アスベストは2006年以降使用が禁止されています。

そのため、着工日などを確認し、2006年以降の施工であれば、その結果を事前調査として扱うことも可能です。

 

【アスベストが確認された場合】

 

1.届け出と労働基準監督署への報告: アスベストが確認された場合、工事の14日前までに労働基準監督署に届け出を提出し、アスベストの除去や封じ込めの工事を行います。

2.工事後の確認: 除去工事が完了したら、アスベストが残っていないかどうかを確認します。

3.作業の様子の写真撮影と保存: アスベストが含まれる建材の解体・改修作業を行った場合は、作業の様子を写真に収め、3年間保存します。

 

【カバー工法なら届け出は不要】

届け出不要: アスベストを含む素材に損傷を与えずにカバー工法や塗装を行う場合、事前の届け出や工事の際の隔離、作業記録の提出や保存は不要です。

 

弊社では、屋根・外壁のカバー工法も行っております!

 

張り替えよりリーズナブルなカバー工法って?メリットとデメリットを紹介!

 

施主様にも義務がある?

リフォーム工事前のアスベスト調査が義務化!?施主様にも義務が?(4)

 

実は今回の法改正によって、リフォーム工事前のアスベスト調査には施主様にもいくつかの義務が発生します。

施主様に生じる主な義務は以下の通りです。

 

1.情報提供: リフォーム工事前のアスベスト調査が適切に行えるよう、必要な情報を施工会社に提供します。

2.費用負担: アスベストの除去が必要と判断された場合、その工事費用を負担します。

3.配慮: 施工会社の工事日程、作業方法などに対して十分な配慮を行います。

4.写真撮影と保存への許可: 施工会社が現場の写真撮影と保存が義務化されている場合、写真撮影に対する許可および保存の許可を行います。

 

義務と言われると怖いイメージがあるかもしれませんが、このような法改正においては安全性や健康への配慮が最優先されています。

 

弊社ではアスベスト調査に関する有資格者がおり、施工前には詳細な説明を行い、分からない点があれば質問にも丁寧にお答えします。

 

何かご不明点があれば、お気軽におたずねください。

 

リフォーム工事前のアスベスト調査で注意するべきこと

リフォーム工事前のアスベスト調査が義務化!?施主様にも義務が?(5)

 

2023年10月から、リフォーム前のアスベスト調査は、厚生労働大臣指定の講習を受けた専門家が行うことが義務付けされます。

 

リフォームを考える際には、この講習を受けた技術者がいる信頼できるリフォーム会社を選ぶのがポイントです。

 

当社では代表が該当講習を受講済みですので、安心しておまかせください。何か質問があればお知らせくださいね。

リフォーム工事前のアスベスト調査が義務化!?施主様にも義務が?(6)

 

 

 

法律改正でリフォーム工事前のアスベスト調査が義務化に!

リフォーム工事前のアスベスト調査が義務化!?施主様にも義務が?(7)

 

リフォーム工事前のアスベスト調査について詳しくご紹介しました。

 

2021年の法改正により、2022年4月1日からリフォーム工事前のアスベスト調査が義務化されました。

これに伴い、施主様にもいくつかの義務が課せられるようになりました。

 

当社では、アスベスト調査に必要な資格を持つ技術者が対応しております。

安心してお気軽にご相談ください。何かご質問がありましたら、お知らせくださいね。

 

弊社では、外壁や屋根の診断を無料で承っております!

 

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