外壁塗装はいつするべき? 塗装に向いている時期について解説します
2022.2.27
外壁というのは年月が経つにつれ、塗膜が劣化し汚れが付着、塗膜の剥がれ、カビや苔の繁殖といった劣化症状がでてきます。
そのまま劣化を放置すると、見た目が悪くなるだけでなくお住まいの寿命を縮める事になってしまいます。
塗装によって塗り替える事で保護をする必要があるのですが、目安としては約10年に1度が塗装時期です。
実は、外壁塗装には向いている時期と向いていない時期があります。
この記事では塗装時期について詳しくご紹介します。
【塗装ができない条件とは】
まず、塗装が向いているか時期かどうかをご紹介するにあたって知っておいていただきたいのが「塗装ができない条件」です。
この条件に当てはまってしまう場合は、塗装をする事はできません。
その条件と理由については以下のどちらかです。
①湿度が85%以上の場合
②気温が5度以下の場合
夜露や雨が降ってしまい、湿度が85%以上の場合や、気温が5度以下になった場合は塗装をする事ができません。
その理由は「塗料が薄くなってしまう為」です。
塗料は希釈率が大変重要になります。
塗料メーカーが定めた希釈率で塗装しないと、その塗料が持つ機能(防水性や遮熱性など)を発揮する事はできません。
その為、せっかく塗装をして保護をしても意味がなくなってしまうのです。
また、塗装工事をした外壁に雨水が流れると模様のようになって汚い仕上がりになります。
更に十分に乾いてないまま重ね塗りをすると塗装工事から2、3年で塗膜が剥がれてしまったり、クラックなどの施工不良を起こす可能性があります。
以上の事から乾きやすく、寒くない時期が塗装に適していると言えます。
ちなみに、雨が降っても高圧洗浄など、できる工程というのもあります。
【塗装工事が向いている季節】
結論から言うと、外壁塗装に向いている季節は春(4、5月頃)と秋(9月、10月頃)です。
塗装工事をするのに良い条件が揃う時期なので、失敗が少なくなります。
ただ、塗装会社も繁忙期になるので、予約が取りにくかったり施工金額も高くなる場合があります。
反対に閑散期はというと、冬(12~3月頃)です。
なお、雪が多い地域を除き、施工管理がしっかりとしている業者であれば年間を通して施工は可能です。
なぜ春と秋が向いていて冬が不向きかというと、「塗装ができない気候条件」にあります。
寒い時期や雨が降ってしまうと塗装をする事ができません。
【季節によるメリットやデメリット】
以下に、季節によるメリットとデメリットをご紹介します。
春のメリット:塗装工事に大切な「乾燥」がしやすいので、しっかりとした施工になる
春のデメリット:優良業者は特に予約が埋まっている為、施工できない場合がある
※希望の業者がある場合は、2か月以上前に予約しておくのがお勧めです。
梅雨のメリット:梅雨の時期を避けるお客様が多いので、業者が割引キャンペーンを行っている場合がある
梅雨のデメリット:雨の日が多い為、工期が延びる事が多い
夏のメリット:乾きやすいので、質の良い工事になりやすい
夏のデメリット:施工中は窓をビニールシートで養生する為、窓が開けられない。エアコンが使用できない工程もある
秋のメリット:乾きやすいので、質の良い工事になりやすい
秋のデメリット:人気業者は特に予約が埋まっているので、施工できない場合がある
※希望の業者がある場合は、2か月以上前に予約しておくのがお勧めです。
冬のメリット:冬を避けるお客様が多い為、業者が割引キャンペーンを行っている場合がある
冬のデメリット:気温が5度以下になる寒い時間や夜露などで湿ってしまうと塗装ができない為、工期が延びたり、1日の施工時間が短くなる。
【使用する塗料ごとの期待耐用年数】
冒頭で、「塗装工事は約10年に1度が目安」とお伝えしましたが、平均の年数であり、具体的には使用されている塗料や材質、環境などによって変わります。
塗料による期待耐用年数は以下の通りです。
アクリル塗料・・・5~7年ほど
ウレタン塗料・・・8~10年ほど
シリコン塗料・・・10~15年ほど
ラジカル制御型塗料・・・12~15年ほど
フッ素塗料・・・15~20年ほど
光触媒塗料・・・15~20年ほど
無機塗料・・・20~25年ほど
これらの期待耐用年数は塗料メーカーが発表している年数で、室内で行ったテストの結果です。
実際に建物に塗装すると、紫外線や雨風により劣化スピードは早まるので、もう少し早く塗り替える必要な可能性が高いです。
【劣化症状ごとの塗り替え時期】
「塗装に向いている季節」や「塗料による耐用年数」を目安にする事も重要ですが、それらを無視してでも、発生している劣化症状によっては早急な対処が必要な場合があります。
・雨漏り・・・一刻も早い対処が必要です。放置すればどんどんお住まいが腐食します。
・クラック・・・髪の毛の細さほどのひび割れであれば様子見で問題ありませんが、それ以上大きいクラックは塗装をご検討ください。
なお、横にひび割れが起きている場合は雨水が内部に入り込みやすい状況ですので注意が必要です。
・塗膜の膨れ、剥離・・・経年劣化によって膨れや剥がれが起きている際は、劣化箇所から雨水が侵入する恐れがあります。
・シーリングの硬化や亀裂・・・サイディングボードの継ぎ目などに施されているシーリングは、劣化すると硬くなり、亀裂が入ります。
長期間放置すると雨漏りや外壁のひび割れを起こす原因となります。
上記の劣化症状が発生している場合はお早めに、それ以外にもお住まいの気になる点がありましたら、お気軽に四葉建装へご相談ください。
ご不明点には誠心誠意、わかりやすくご案内させていただきます(^^)/
また、無料現場調査・無料お見積りも行っておりますので、ぜひご利用ください!
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