外壁塗装ブログ

外壁塗装における「下塗り」「中塗り」「上塗り」の役割とは?

投稿日:2019.5.8 更新日:2025.6.17

外壁塗装では塗料を1回塗ればよいというわけではなく、塗料本来の性能を最大限発揮できるように手順を踏む必要があります。

基本的には、下塗り→中塗り→上塗りの順番で計3回の塗装をおこないます。

(塗料によっては4度塗りや5度塗りをおこなうケースもあります。) 

下塗り・中塗り・上塗りには重要な役割があるので、本記事ではそれぞれの役割について詳しく解説します。

 

 

外壁塗装における「下塗り」の役割とは?

外壁塗装における「下塗り」「中塗り」「上塗り」の役割とは?

下塗りは外壁塗装の基礎となる重要な工程の一つです。

仕上げとなる中塗り塗料や上塗り塗料とは異なり、下塗り塗料は外壁の劣化状況に応じて適切な塗料を使い分ける必要があります。

下塗りの主な役割は以下になります。

 

密着性を高める

下塗りには外壁の状態をきれいにして、中塗り塗料や上塗り塗料の密着性を高める接着剤のような役割があります。

使う塗料は、プライマーやシーラーなどの専用塗料です。

これらの塗料には接着剤のように物と物とをくっつける役割があるため、下地と仕上げ塗料がしっかりと密着してくれます。

このように下塗りは、塗装工事の成功を左右する最も重要な工程になります。

ここで適切な塗装ができないと施工後すぐに塗膜が剥がれてしまう恐れがあるので、より丁寧な塗装が重要です。

 

塗料の吸い込みを防ぐ

下塗りの工程は、外壁材への塗料の吸い込みを防ぐ役割も担っています。

下地の劣化がひどい場合、その上から上塗り塗料を塗ると塗料が吸い込まれてしまい、必要な塗膜の厚みを確保できません。

仕上げ塗料を塗る前に下塗りをすることで、塗料の吸い込みを防いで適切な塗膜を形成することが可能になります。

 

下地の色を隠す

下塗りには、下地の色を隠す役割もあります。

とくに濃い色から淡色へ塗り替える際や、塗装面に汚れや変色がある場合は、下塗りによって仕上がりの美しさが大きく変わります。

下塗りによって下地の色を隠すことで、上塗りの発色を良くすることができるのです。

 

 

外壁塗装における「中塗り」の役割とは?

外壁塗装における「下塗り」「中塗り」「上塗り」の役割とは?

中塗りは、下塗りと上塗りの間に位置する工程です。
通常は上塗りと同じ塗料(仕上げ塗料)を使いますが、役割は異なります。

 

耐久性を向上させる

中塗りの最も重要な役割は塗膜の厚さを確保することです。

上塗り塗料と同じ塗料を使うことで塗膜に厚みが増し、その結果高い耐久性を実現することができます。

上塗りの1回塗装だけでは十分な厚みをつけることが難しいため、中塗りによって必要な塗膜の厚みをつけることが重要になるのです。

それによって、紫外線や雨水などから建物を守る重要な塗装面を作ることができます。

また、塗料の機能を十分に発揮させるためには、塗料メーカーが定める基準塗布量を厳守することが必要です。

塗膜の厚みが基準塗布量になるように作業を進めます。

 

仕上がりの均一性を向上させる

中塗りでは、下塗りだけでは完全に隠しきれなかった下地の色ムラや傷などを隠します。

これにより塗膜を均一化して、上塗りの美しい仕上がりを支えます。

また、中塗りは塗装の検査工程としての役割もあり、中塗りの時点で塗り残しや塗りムラがないかなどを確認します。

検査は均一性を確保するために重要で、上塗り前に修正をおこなうことができて最終的な仕上がりの向上につながります。

 

 

外壁塗装における「上塗り」の役割とは?

外壁塗装における「下塗り」「中塗り」「上塗り」の役割とは?

外壁塗装の最後の塗装は上塗りです。

最終的に目に入る仕上げの塗装になるので、塗り残しや⾊ムラなどがないようにより慎重に塗装をおこないます。

 

最終的な仕上がりの色を決める

上塗りの最も重要な役割は、最終的な色や質感を決めることです。

外壁塗装の最終工程になるため、外観を決定する最も目に見える部分になるのです。

色や質感、光沢の度合いなどのすべての仕上がりが、上塗りによって決定します。

また、最後の上塗りで塗りムラや塗り残しなどが出てしまうと、そのまま仕上がりに影響してしまうため慎重におこなうことが大切です。

汚れの付着を防ぐセルフクリーニング機能があると、雨水によって汚れが洗い流されるため美観を長期間維持することができます。

 

外的要因から建物を保護する

上塗りの役割は美観だけではなく機能的役割もあり、紫外線や雨水などの外的環境から建物を保護します。

とくに紫外線に対する耐性は高耐久性を決定する重要な要素で、そのほかにも塩害や大気汚染物質、温度変化などのさまざまな外的要因から建物を守る塗装になります。

また防水性能も上塗りの重要な役割で、雨水の浸入を防いで建物内部の腐食から保護します。

防水機能が低下すると、建物の劣化が進行する可能性があるため注意が必要です。

このように仕上げ塗料を中塗りと上塗りの2回に分けることで塗料の性能を発揮し、雨や紫外線に強く、耐久性の高い外壁塗装に仕上げることができるのです。

 

 

まとめ

外壁塗装工事では「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回の塗装が不可欠です。

下塗りには密着性を高める役割、中塗りには塗膜の厚みを出して耐久性を向上させる役割、上塗りには最終的な仕上がりを美しくする役割があります。

どの塗装工程もとても重要で、3回の塗装工程をきちんとおこなうことで、美観と保護機能を兼ね備えた耐久性の高い塗装が作ることができるのです。

1つでも省略してしまうと塗装の性能が大きく低下してしまうため、省くことなく丁寧に塗装することが重要です。

 

以前フッ素塗料で塗装をしたにもかかわらず、3年で塗膜剥離などの劣化が発生したとのお問い合わせをいただきました。

無料診断をすると定められた規定量で塗装されていなかったことが原因でした。

思い返せばフッ素塗料なのに安いなという印象があったようです。

このような不具合は塗装直後ではわかりにくいものなので、後悔しないためにも値段だけで判断しないことが大切です。

 

当社の外壁塗装工事については「外壁塗装・屋根塗装」をご覧ください。

*K*

 

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