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FRP防水はどんな工事?向いている施工箇所やメリットも調査!

投稿日:2023.11.19 更新日:2024.2.22

防水工事の中には、FRP防水と呼ばれるものがあります。

FRP防水は、どのような防水工事なのでしょうか?

この記事では、FRP防水の基礎知識やメリット・向いている施工箇所などについてお伝えします。

FRP防水の工法についてもお伝えするので、最後まで記事をチェックして下さいね!

 

FRP防水とは

FRP防水はどんな工事?向いている施工箇所やメリットも調査!(1)

まずはFRP防水がどういうものかについて、解説します。

まずFRPという聞き慣れない言葉ですが、「Fiber Reinforced Plastics」の略です。

「Fiber Reinforced Plastics」は、繊維強化プラスチックのことです。

FRP防水では、ガラス繊維の含まれたシート状のプラスチック樹脂を下地に貼ります。

高い防水性と強度などから、ロケットの防水材として使用されることもあります。

身近なところでは、バスタブや自動車のボディなどにも使用されています。

弊社で施工させていただいたFRP工事の様子は、こちらの記事でご確認いただけます。

 

FRP防水に向いている施工箇所

FRP防水はどんな工事?向いている施工箇所やメリットも調査!(2)

FRP防水は、以下のような場所の施工に向いている防水工事です。

 

ベランダ

FRP防水は、広い場所には向いていないですが、ベランダサイズの場所には最適な防水工事です。

耐久性があり軽量なので、古い建物のベランダでも安心して施工できます。

 

マンションの廊下

FRP防水は、マンションの廊下や通路などの施工にも向いています。

摩擦や重みに強いので、人が頻繁に行き来する場所でも安心して施工できます。

 

下地がコンクリートで狭い場所

上記で紹介した以外にも、FRP防水は下地がコンクリートで狭い場所の施工に向いています。

下地が木材の場合は、湿気や乾燥で形状が変化するので、防水層にひび割れなどが起こりやすくなるため向いていません。

 

FRP防水のメリット

FRP防水はどんな工事?向いている施工箇所やメリットも調査!(3)

FRP防水のメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?FRP防水のメリットを、以下にあげてみました。

 

軽くて強度が強い

FRP防水は軽くて強度が強いので、耐震性があることもメリットです。

また耐薬品性もあるので、プールなどの防水工事として行われることもあります。

 

重歩行性の防水工事

FRP防水は強度が強いだけではなく、重歩行性があるので、人の往来がある場所でも施工可能です。

人だけではなく車の走行にも耐えられますが、狭い場所での施工向きの防水工事なので、屋上の駐車場などの施工には向いていません。

 

硬化が速いので工期が短い

FRP防水は、硬化が速いので工期が短くて済むというメリットもあります。

防水工事には長くかかるものも多いですが、FRP防水の場合は、1〜2日で終了することが多いです。

 

ムラなく均一に仕上げられる

FRP防水は、同じ液状の樹脂を塗布する工事ですが、ウレタン防水に比べるとムラになりにくいメリットがあります。

またシート防水のように継ぎ目もできないので、シムーレスな防水層の形成が可能です。

弊社では、防水工事に長けたスタッフが数多く在籍していますので、FRP防水もムラなく綺麗に仕上げられます。

 

FRP防水のデメリット

FRP防水はどんな工事?向いている施工箇所やメリットも調査!(4)

FRP防水のデメリットについても見ていきましょう。FRP防水には、以下のようなデメリットがあります。

 

コストがやや高め

FRP防水は、他の防水工事に比べると、コストがやや高めなのがデメリットです。

ウレタン防水の相場価格が 3,000~7,500円/㎡であるのに対して、FRP防水は 4,000~8,000円/㎡となっています。

シート防水に比べるとさらに割高になるので、コスト面ではあまり優秀ではありません。

 

木材への施工には不向き

FRP防水は耐久性には優れていますが、あまり伸縮性がありません。

そのため、木材のような湿度によって伸縮してしまう素材には不向きです。

下地が伸縮すると、防水層にヒビが入ってしまう可能性もあります。

 

紫外線に弱い

FRP防水のデメリットとしては、紫外線に弱いこともあげられます。

紫外線の弱さをカバーするために、トップコートを塗布しますが、このトップコートを5年に一度程度塗り替える必要があります。

 

FRP防水の施工方法

FRP防水はどんな工事?向いている施工箇所やメリットも調査!(5)

FRP防水の施工方法についても見ていきましょう。FRP防水は、以下の手順で行います。

  1. 1.施工箇所の高圧洗浄を行う
  2. 2.プライマーを塗布する
  3. 3.FRP防水用の塗料を塗布する
  4. 4.FRPシートを敷く
  5. 5.FRP防水用の塗料を塗布する
  6. 6.トップコートを塗布する

3と5で塗布するFRP防水用の塗料は、FRP防水用のポリエステル樹脂に、硬化剤を混ぜたものです。

 

FRP防水以外の防水工事

FRP防水はどんな工事?向いている施工箇所やメリットも調査!(5)

FRP防水以外の防水工事についてもご紹介しましょう。FRP防水以外の防水工事には、以下のものがあります。

 

ウレタン防水

ウレタン樹脂を塗布する防水工事が、ウレタン防水工事です。

ウレタン防水工事はFRP防水のように施工場所を選ばず、木材でも施工が可能です。

ウレタン防水について詳しくご紹介した記事は、こちらからご確認いただけます。

 

シート防水

シート防水は、塩ビやゴム製のシートを防水材として使用する防水工事です。

大きなシートが一体となって防水層を形成するので、防水層に破損などがあった場合は、広い範囲での補修が必要になることがあります。

シート防水については、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。

 

アスファルト防水

アスファルト防水は、ルーフィングシート(防水材)をアスファルトを溶かしたもので接着させる防水工事です。

アスファルト防水は、日本では1905年に初めて施工された歴史の古い防水工事でもあります。

マンションの屋上などの広い場所での施工に向いています。

 

FRP防水は軽量で工期も短い人気の防水工事!

FRP防水はどんな工事?向いている施工箇所やメリットも調査!(6)

FRP防水についてご紹介してきました。

FRP防水は、プラスチック樹脂とガラス繊維などをシート状にしたもので防水層を形成する防水工事です。

軽量で頑丈なので耐震性もあり、工期も短いということもあって人気の防水工事です。

また重歩行性なので、人の往来がある場所での施工も可能です。

ただFRP防水は施工場所を選ぶことがあるので、ご希望の場合は施工会社に施工可能かどうかを問い合わせてみると良いでしょう。

 

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