屋根工事で取り付ける唐草って何?どんな役割があるの?
投稿日:2023.2.28 更新日:2024.2.22
屋根工事の際には、唐草を取り付けるという作業が行われます。
屋根にとりつける唐草とは、どんなものなのでしょうか?
また、どのような役割があるのでしょう?
この記事では、屋根工事で使用される唐草やその役割などについて詳しくご紹介しますので、最後まで記事をチェックしてください!
唐草とは?
唐草というのは、屋根の軒先やけケラバに取り付けられた部材のことを指します。
現在の形状は板状になっているものが多いですが、瓦屋根の古い日本家屋の場合、唐草は、上記イラストのように、側面から見ると、からくさのように見えるものでした。
そのため、唐草と呼ばれるようになったといういきさつがあります。
唐草模様は、葉や茎、ツタ植物などが伸びたり絡んだりした様子を図案化したもので、日本だけではなく、世界中でそれぞれ独特の唐草模様があります。
日本では、古くは奈良時代に唐草模様が確認されています。
唐草の役割は?
屋根にとりつけられた唐草の役わりについても解説しましょう。
唐草は、雨水を屋根の中、軒天や破風などに染みこませないようにするという役割があります。
唐草が設置されていなければ、雨水が上部に逆流し、軒天井などに染みこんでしまうことも。
雨水が屋根の中に入ってしまうと、木材などが腐食し、屋根の劣化が進んでしまう可能性があります。
唐草を設置することで、雨水を屋根の中に入れず、雨樋に流すことができます。
その役割のため、唐草は雨どいと密着して設置することが多いです。
唐草を設置するかしないかで屋根の寿命は大きく左右されてしまうので、屋根の工事を依頼する際には、唐草工事を行う会社を選びましょう。
弊社では、屋根工事の際、唐草の設置を行っていますので、屋根工事についても安心してご相談ください!
現在は金属板を屋根材の下に敷くタイプの唐草が多い
瓦屋根が少なくなってきた現在は、屋根材の下に金属板を敷くことで、唐草の役割をさせることが多いです。
上記画像の赤枠に設置されたものが、現在の唐草と呼ばれるものです。
このように、雨樋に密着するようにして設置されています。
唐草が設置されていることで、雨水が屋根のほうに行かず、雨樋のほうに流れるシステムがおわかりいただけるでしょうか?
唐草が設置されていなければ、雨水が毛細管現象で木材などから吸い上げられ、屋根の内部に入ってしまう可能性があります。
屋根の内部に雨水が染みこんでいくと、時間を掛けて木材などが腐食したり、雨漏りの原因となってしまいます。
屋根工事を依頼する場合は、唐草の設置をするかしないかを業者にきちんと確認しておきましょう。
弊社では、細かい部分の明細までしっかりと説明させていただきますので、外壁塗装や屋根塗装をお考えの際は、安心してご相談ください!
ケラバにも唐草が取り付けられる?
軒先だけではなく、「ケラバ」と呼ばれる屋根のパーツにも唐草は取り付けられます。
ケラバは、屋根のへの字になっている部分、雨樋がついていない部分のことを指します。
ケラバはその形状から、軒天井はありませんが、破風板と呼ばれる板が取り付けてあります。
また、ケラバには、雨樋がありませんが、ケラバの縁のほうに唐草が取り付けられます。
ケラバに取り付けられる唐草は「ケラバ唐草」と呼ばれ、軒先に取り付けられる唐草は、「軒先唐草」と区別して呼ばれることがあります。
軒先唐草も、ケラバ唐草も、どちらも屋根の劣化を防ぐために大切なパーツです。
唐草におすすめの素材は?
唐草に使用するのにおすすめの素材についても紹介しましょう。
唐草に使用するのは金属製の板なので、金属の中でもサビに強く耐用年数の長い素材がおすすめです。
中でも特におすすめなのが、ガルバリウム鋼板の唐草です。
ガルバリウム鋼板は、金属鋼板をアルミニウム、亜鉛、シリコンでメッキした素材です。
耐用年数が30年以上とも言われ、コストパフォーマンスも良いのでさまざまな家屋のパーツとして使用されています。
ガルバリウム鋼板の唐草は、既製品も数多く出回っているため、料金もかなりリーズナブルでおすすめです。
唐草だけではなく、屋根材としてもガルバリウム鋼板はおすすめ。
弊社では、特にガルバリウム鋼板製の屋根材によるカバー方法をおすすめしています。
カバー工法なら、屋根を葺き替えるよりもお得にメンテナンスが可能です。
そろそろ屋根のメンテナンスをお考えの際は、ぜひリーズナブルな屋根のカバー工法もご検討ください!
唐草は屋根を雨水から守るための大切なパーツ!
屋根に取り付ける唐草について紹介してきました。
唐草は、屋根の内部に雨水が入らないようにするパーツのことで、かつての日本家屋では、横から見ると唐草模様に見えていたため、「唐草」と呼ばれるようになりました。
現在の唐草は金属製の板状のものがほとんどで、屋根の軒先とケラバに設置されることが多いです。
唐草を設置しないと、屋根の劣化が早く進んでしまう可能性があるので、業者を選ぶ際には、必ず唐草を設置する業者を選びましょう。
当社では、屋根の工事を行う時には唐草の設置や取り替えなどのメンテナンスも行っていますので、安心してご相談ください!
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