外壁塗装ブログ

外壁・屋根塗装における下地調整の重要なポイント

投稿日:2019.8.5 更新日:2026.2.17

外壁や屋根塗装の仕上がりと耐久性を左右するのは、塗料の品質だけではありません。
たとえ高性能な塗料を使ったとしても、下地の状態が良くないと数年で塗膜が剥離したり浮き上がったりするリスクがあるのです。
そのため、塗料を塗る前に「下地調整」が非常に重要で、手を抜いてはならない工程のひとつです。
本記事では特に重要な4つの工程について、それぞれのポイントをわかりやすく解説します。

 

 

コーキング処理

外壁・屋根塗装における下地調整の重要なポイント

コーキング処理とは、目地やサッシ周りの隙間をコーキング材で埋める作業のことです。

 

コーキングの役割

コーキングには2つの重要な役割があります。
ひとつは、建物が日常的に受ける微細な振動を和らげる緩衝材の役割です。
住宅は風の揺れや小さな地震の積み重ねによって常に動いており、コーキングの弾力性がその動きを吸収することで外壁材へのストレスを軽減しています。
もうひとつは、サイディングの継ぎ目から雨水が入り込むのを防ぐ防水の役割です。
木造住宅の外壁は構造体・防水紙・胴縁・サイディングという層で成り立っており、最終的な仕上げ面の隙間を塞ぐのがコーキングです。
弾力が失われたコーキングを長期間放置すると、防水紙を固定するタッカーや胴縁の釘まわりから水分が浸入し、構造体の劣化を招くことがあります。

 

打ち替えと増し打ち

コーキング処理には、既存の材料をすべて撤去してから新しく充填する「打ち替え工法」と、劣化の少ない部分を残して上から補充する「増し打ち工法」の2種類があります。
外壁の塗り替え時は打ち替えが基本とされており、既存の劣化したコーキングをきれいに除去してから新しく充填することで、長期的な防水性を確保することができます。
一方、玄関ドアや窓まわりの開口部については、コーキングの下に防水性に直結する部材が隠れているケースがあり、既存コーキングを撤去する際に誤って傷つけるリスクを避けるために増し打ちを選ぶ場合もあります。
工法の選択は現状の劣化具合と作業リスクを踏まえたうえで、慎重に判断することが大切です。

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クラック補修

外壁・屋根塗装における下地調整の重要なポイント

クラックとはひび割れのことで、塗装をおこなう前に補修が不可欠です。

 

サイディングのひび割れ補修

サイディングのひび割れは、外壁材を固定している釘まわりに集中して発生しやすい傾向があります。
現在の施工では引っ掛け式が主流となり釘を使う箇所は減りましたが、釘固定の部位には力が集中しやすいため亀裂が生じやすくなっています。
はじめは小さなひび割れでも、年数が経つにつれ大きなクラックへと発展するケースが多いため、初期段階での確実な補修が重要です。
軽微なひび割れは防水補修材の塗り込みで対応できますが、深さや幅のある大きなクラックは一度周囲を削り広げてからプライマーとコーキングを充填します。
意図的に広げることで材料が奥まで行き渡り、補修後の強度と密着性が大幅に高まります。

 

スレート屋根のひび割れ補修

カラーベスト・コロニアルなどのスレート屋根も、経年劣化やアンテナ工事時の踏み割れ、飛来物の衝突などでひび割れが生じやすい素材です。
小さなひび割れは防水補修材で埋められますが、欠けが大きい場合は屋根材の差し替えが必要です。
スレートは瓦と同様に1枚単位で交換できるため、損傷箇所に応じた対応が可能です。
放置すると雨水が裏側に回り込んで野地板やルーフィングを傷め、発見が遅れるほど補修範囲と費用が拡大するため、塗装のタイミングで必ず状態を確認しましょう。

 

 

釘頭と下地強度の確認(トタン外壁)

外壁・屋根塗装における下地調整の重要なポイント

外壁には、トタンやガルバリウム鋼板などの金属外壁もあります。
これらは釘で固定されており、塗装前には釘頭の浮き確認と下地強度のチェックが欠かせません。

 

釘浮きはなぜ起こるのか

トタン外壁やガルバリウム鋼板は全箇所を釘打ちで固定するため、サイディングと比べて建物全体で使われる釘の数が格段に多くなります。
釘を打ち込む際にわずかな隙間が生じるため、そこから雨水や湿気が侵入しやすく、下地の胴縁が徐々にやせていくことがあります。
さらに建物の日常的な振動が積み重なることで釘が少しずつ緩み、外壁面から浮き上がってくるケースも見られます。
塗装前にはこのような釘を打ち直し、外壁材をしっかりと固定し直す作業が欠かせません。

 

釘が抜け落ちている場合

劣化がさらに進んで胴縁の強度が著しく低下すると、釘を保持する力が完全に失われ脱落してしまうことがあります。
この状態では新しい釘を打ち込んでも十分な固定力が得られないため、コーキングを併用するなど別の方法で補完する必要があります。
下地調整の段階で胴縁の状態をしっかり確認し、単に釘を打ち直すだけで済むのか、それとも追加の処置が必要かを見極めることが重要です。

 

 

縁切り作業(スレート屋根)

外壁・屋根塗装における下地調整の重要なポイント

スレート屋根の塗装時には、塗料で塞がった隙間を切る「縁切り」が必要です。
手作業で隙間を切っていく方法もありますが、現在では効率の良いタスペーサーを使った方法が主流となっています。

 

毛細管現象による雨漏りリスク

屋根材の重なり目にできる微細な隙間には毛細管現象によって雨水が吸い込まれ、屋根材の裏面にまで水分が達します。
その下にはアスファルトルーフィングが敷かれているためすぐに雨漏りとはなりませんが、ルーフィング自体も経年劣化するため長期的には野地板や垂木の腐食につながります。
じわじわと進む浸水は発見が遅れやすく、放置するほどに修繕規模が大きくなります。

 

タスペーサーによる縁切り

縁切りの代表的な方法が「タスペーサー」の設置です。
屋根材の重なり目に差し込む小型の部材で、塗装後も適切な隙間を人為的に確保することで、毛細管現象の発生を抑えて雨漏りを防ぐことができます。
下地調整の段階で設置しておくことで作業効率がよく、仕上がりも安定します。

 

下地処理については「塗装前の下地処理」もご覧ください。

 

 

まとめ

コーキング処理・クラック補修・釘頭の確認・縁切り作業、この4つは外壁・屋根塗装の耐久性に関わる重要な工程です。
表面の仕上がりだけに目を向けがちですが、こうした下地処理が丁寧におこなわれているかどうかが、塗装後の寿命を大きく左右するのです。
工事を依頼する際は見積もりの内容をしっかり確認し、各工程がどのように施工されるかを把握しておくことが大切です。

*K*

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