外壁塗装ブログ

雨どいにこんな症状が出たら要注意!劣化の原因とは?

投稿日:2019.3.6 更新日:2025.7.11

前回は雨どいの役割について解説させていただきました。
(前回の記事はこちらから)
建物の腐食を防ぐために大切な役割を持つ雨どいですが、しっかりと役割を果たすためには、劣化を早期発見して適切なメンテナンスをすることが重要です。
本記事では、劣化を早期発見するために必要な劣化症状について解説します。

 

 

雨どいにこんな症状が出たら要注意

雨どいにこんな症状が出たら要注意!劣化の原因とは?

雨樋はさまざまな部位で構成されており、部位によって劣化症状もさまざまです。
症状が出やすい「軒樋」と「集水器」の劣化について詳しく解説します。

 

軒樋の劣化症状

軒樋は屋根の軒先に横向きに取り付けられている樋で、雨水を集めて地上に流す役割があります。
軒樋が劣化してしまうと、雨水の排水システムに深刻な影響を与えます。
主には以下のような症状に注意が必要です。

・軒樋の詰まり
・軒樋の歪み
・軒樋のたわみ
・軒樋の脱落
・金具の緩みや破損

 

落ち葉やゴミなどによって軒樋が詰まってしまうと、雨水が正常に流れずに水が溢れてしまいます。
そのまま放置してしまうと、樋の歪みや傾斜不良によって排水不良が起こります。
また、金具の緩みや破損により樋が外れる場合もあります。

雨樋の素材によっても劣化症状が異なり、金属製では錆や腐食による穴あきや水漏れが発生してしまいます。
塩化ビニール製では紫外線による変色やひび割れなどが見られます。
これらの症状を放置すると外壁内部へ雨水が浸入してしまい、雨漏りや腐食など建物構造へ悪影響を及ぼす危険があります。
そのため、定期的な点検と早めの対処が必要です。
とくに、台風や大雨の後は劣化が起こりやすいため注意が必要です。

 

 

集水器の劣化症状

集水器とは軒樋と竪樋の接続部分のことで、軒樋を流れてきた雨水を集めて竪樋に流す役割があります。
集水器の劣化も排水システムに影響を与えるため、以下のような劣化症状には注意が必要です。

・集水器の脱落
・集水器のズレや割れ
・竪樋とをつなぐエルボの脱落
・集水器からの水漏れ
・集水器の詰まり

 

取り付け金具の緩みや破損によって、集水器自体がズレたり脱落したりすることがあります。
その結果、軒樋や竪樋との接続に不良が生じ、水漏れが発生してしまいます。
集水器からの水漏れは、外壁や基礎部分への浸水を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
また、集水器内部に落ち葉やゴミが詰まってしまうと排水能力が低下します。
これらの症状を放置すると雨水をスムーズに排水できず、建物の耐久性に直接影響してしまいます。
そのため、定期的な清掃と点検、適切なメンテナンスが不可欠です。

 

 

雨どいの劣化の原因とは?

雨どいにこんな症状が出たら要注意!劣化の原因とは?

雨どいの劣化の原因は自然環境によるものが多く、その他にもゴミの詰まりや施工不良によるものもあります。
以下で詳しく解説します。

 

経年劣化

雨樋は常に紫外線や雨が当たる厳しい環境にあります。
紫外線が長期間当たることで表面が粉化し、ひび割れや変色が発生します。
とくに塩化ビニール製の雨どいでは、紫外線の影響で変色がより目立ってしまいます。
また、温度変化によって熱膨張や収縮を繰り返すことで、接続不良や亀裂の原因となります。

雨も長期間当たることで表面を徐々に侵食していき、とくに金属製の雨どいでは腐食を加速させます。
大気汚染物質が表面に付着することで劣化が進行し、海岸地域では塩害による劣化が深刻で、金属の腐食が著しく高まります。

 

自然災害

台風や強風などの影響によって、雨どいが歪んだり破損したりする場合があります。
実際に当社でも台風直後はお問い合わせが増えて、雨どいが飛ばされてしまったというお客様もいました。
また、積雪による重みや地震などの揺れによって、変形したり脱落したりする危険もあります。
大雪が降った際は、金具が外れて雨樋が垂れ下がってしまうといった深刻なケースもありました。
このような自然災害による物理的衝撃は、雨どいの歪みや破損を直接的に引き起こしてしまいます。
雨どいの歪みや破損によって、住宅の耐久性を低下させるだけではなく、近隣の方へ迷惑をかけてしまうこともあります。
そのため、自分だけの問題だと考えずに早めに対処することが大切です。

 

ゴミの詰まり

落ち葉やゴミの蓄積も、雨どいの劣化原因の一つです。
雨どいは高い位置にあるため見えにくいですが、埃やゴミ、落ち葉、虫や動物の死骸などが溜まっていることがあり、掃除をせずにいると時間の経過とともにどんどん増えていきます。
その結果正常に雨水が流れず、水が溜まったり外側から溢れたりしてしまい、破損や腐食のリスクが高まってしまうのです。
ゴミの詰まりが原因の場合は、雨どいの掃除をすることで問題は解決しますが、放置が長期間だった場合は重さで雨樋が歪んでいることもあります。
その際は、雨どいの交換が必要になってしまうこともあります。

 

施工不良

材料選択のミスや接続部の施工不良も、雨どいの劣化原因の一つです。
勾配が適切に設けられていないと、雨どいに水が溜まり劣化を加速させてしまいます。
また、支持金具の間隔が広すぎるとたわみが生じて、応力集中によって破損してしまうことがあります。

 

 

雨どいの交換時期

雨どいにこんな症状が出たら要注意!劣化の原因とは?

雨どいの交換時期は材質や環境によって異なりますが、一般的に15~20年とされています。
ただし実際には劣化症状の確認が重要で、歪みや破損、支持金具の腐食によって排水能力の著しい低下などが見られた場合は、耐用年数よりも前に交換を検討すべきです。
とくに台風や強風後には被害が拡大することが多いため、定期的な点検が欠かせません。
一部のみ劣化している場合は部分的な交換をおこない、部分的な修理では対応できない広範囲の劣化には全体交換をおこないます。
建物の美観や機能維持のためには、適切な時期での適切な交換が重要です。

 

当社の雨樋修理については「雨樋修理」をご覧ください。

 

 

まとめ

雨どいに歪みや詰まり、水漏れなどが見られたら、建物を守るためにもできる限り早めのメンテナンスをおこないましょう。
雨どいが劣化する原因は主に紫外線や雨などによる経年劣化が多く、その他にも台風や積雪による自然災害やゴミの詰まり、不適切な施工によっても発生します。
住宅の美観と耐久性を保つためには、15~20年を目安に定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。

*K*

 

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