外壁塗装ブログ

雨どいの役割とは?各部位の名称も解説

投稿日:2019.2.25 更新日:2025.1.27

屋根に降った雨水を集め、地上や下水に排水させるための設備、雨どい(あまどい)。
雪が降った時、台風や強風、大雨などで雨どいはダメージを受けやすい場所でもあります。
壊れてしまった、歪んでしまったけどそのまま、というお話を伺うこともありますが、
建物の腐食を防ぐために、大切な役割を持つ雨どい。
今回は雨どいの各部位の役割やメンテナンス方法について説明します。

 

 

雨どいの各部位の役割

雨どいの役割とは?各部位の名称も解説

 
軒樋(のきどい)

軒樋は、屋根の端に沿って取り付けられている横方向の雨どいです。

屋根に降った雨を効率よく集め、特定の方向へと流す機能を持っています。

この部分には微妙な傾斜が設けられており、これにより雨水が一方向に流れる仕組みです。

しかし、傾斜が適切でない場合、水が停滞してしまい、重みで歪んだり外れたりする可能性があります。

また、落ち葉やゴミがたまりやすい構造のため、こまめな清掃が必要です。

 

竪樋・縦樋(たてどい)

竪樋は、雨水を地面や排水設備に導くために縦方向に取り付けられている部分です。

この部分が破損すると、雨水が地面に直接落ちるので建物の基礎部分が侵食され、地盤の安定性に悪影響を及ぼす場合があります。

また、竪樋の詰まりや外れを放置すると、近隣の住宅や周囲の環境にも悪影響を及ぼす可能性があるため、定期的な点検と早急な対応が欠かせません。

 

集水器 (しゅうすいき)・上合(じょうごう)

集水器・上合は、軒樋と竪樋をつなぐ重要な接続部分です。

雨水をスムーズに竪樋へ流し込む役割を果たしますが、この箇所は構造的にゴミや葉っぱが溜まりやすい傾向があります。

もし詰まりが発生すると、雨水が排水できず、外壁に漏れてダメージを与える可能性があります。

また、寒冷地では水が凍ることで破損するリスクもあるため、断熱材の使用や防寒対策が必要です。

 

軒天(のきてん)

軒天とは、外壁の延長線上にある屋根の裏面部分を指します。

この部分も外気にさらされているため、風雨や紫外線の影響を受けやすく劣化が進みます。

軒天に水シミや湿り気が見られる場合、それは屋根からの雨漏りの可能性を示している場合があります。

放置すると腐敗が進み、建物全体の耐久性が損なわれるため、定期的な点検と早期修理が必要です。

 

 

雨どいのメンテナンス方法

雨どいの役割とは?各部位の名称も解説

雨どいの性能を維持するためには、適切なメンテナンスが必要です。

以下に主要なメンテナンス方法を紹介します。

 

清掃

落ち葉やゴミが雨どいに詰まると、雨水があふれる原因となります。

詰まりが原因で雨水が適切に排水されないと、外壁や基礎部分に雨水が染み込み、建物全体の劣化を早める可能性があります。

清掃を怠ると雨どいそのものの寿命も短くなるため、定期的なメンテナンスが重要です。

特に秋から冬にかけて詰まりが起きやすいので、定期的に清掃をおこなうとよいでしょう。

また、大雨や台風の後にも詰まりや破損が発生しやすいため、早めの点検と清掃をおこない正常な排水機能を維持しましょう。

 

塗装

塗装を施すと、雨どいの耐久性を向上させられます。

塗装が剥がれた状態を放置すると、金属部分が露出して腐食が進み、耐久性が著しく低下します。

特に金属製はサビを防ぐために定期的な塗装が効果的です。

塗装の剥がれやサビが目立ってきた場合は、早めに再塗装をおこないましょう。

特に梅雨や台風シーズンの前にメンテナンスを終えておくと安心です。

 

 

雨どいの点検項目

雨どいの役割とは?各部位の名称も解説

雨どいは外部にさらされる設備であるため、定期的な点検が必要です。

以下に主な点検項目と劣化の原因を挙げます。

 

穴やひび割れ

雨どいに穴やひび割れが発生している場合、雨水が漏れ出し、外壁や地盤に影響を与える恐れがあります。

紫外線による素材の劣化、大雨や台風の強風による衝撃、積雪の重み、長期間の使用による経年劣化などが主な原因です。

特に台風の後は、強風で飛来物が雨どいに当たり、小さな穴が開いている場合が多いです。

目視で確認し、劣化が見られたら早めの修理を検討しましょう。

 

雨水が漏れていないか

雨水がスムーズに流れているかどうかを確認します。

雨漏れは雨どいの接続部分のシーリング材の劣化、ゴミや落ち葉の詰まり、飛来物や動物による損傷が漏れの原因です。

秋には落ち葉が多く雨どいに詰まりやすいので、頻繁に確認する必要があります。

漏れがある場合、雨水が外壁や基礎に直接影響を与えるリスクがあるため早急な対応が必要です。

 

変形はないか

積雪や氷の重み、大雨による水圧、長期間清掃を怠ると内部に詰まったゴミの重さが原因で変形が起こります。

また、取り付け金具の劣化や緩みも変形の一因です。

特に強風や積雪の重みで変形が起きる場合があるため、形状の確認も重要です。

 

 

雨どいの修理費用を安くする方法

雨どいの役割とは?各部位の名称も解説

雨どいの修理は費用がかかる場合がありますが、工夫次第でコストを抑えられるようになります。

以下のポイントを押さえておきましょう。

 

定期点検をおこなう

小さな不具合を早めに発見して修理をおこなえば、大きな破損に発展するのを防げるため、結果的に修理費用を大幅に削減できます。

放置するとひび割れが拡大したり、雨水が浸入して基礎部分にダメージを与えるなど、修理箇所が増えてしまうリスクがあります。

穴やひび割れが初期段階で見つかれば、部分的な補修で済む場合が多いです。

 

複数業者から見積もりを取る

修理費用は業者によって大きく異なる場合があるため、複数業者から見積もりを取ると、最適な価格とサービス内容を選択できます。

また、比較すると不要な追加工事を提案されるリスクも回避できます。

地元密着型の業者は交通費や出張費がかからないので、結果的に費用が安くなる場合が多いです。

 

キャンペーンを活用する

業者がおこなう期間限定のキャンペーンや割引は、顧客獲得を目的としており、通常の価格よりも安く修理を依頼できるチャンスです。

特にシーズンオフや新規顧客向けの割引キャンペーンは、費用を抑える大きな助けとなります。

このような機会を活用すると、メンテナンス費用を大幅に削減できます。

 

雨樋修理については「雨樋修理」をご覧ください。

 

 

雨どいが壊れてしまったらどうなる?

雨どいの破損・不具合をそのままにしておくと、雨漏りの危険性を高めます。

雨どいが壊れて雨水の流れを壊してしまうと、外壁に雨水がかかるようになります。

もし、外壁のヒビ割れなどがあった場合、そこから雨水が侵入して雨漏りを引き起こします。

さらに雨漏りが進行するとカビやシロアリの被害が出ることも。そうなると多額のリフォーム費用がかかってしまいます。

あの時雨どいの修理をしていたら…、と後悔する前に、雨どいの異変を感じたらお気軽にご相談ください。

当社では無料診断をおこなっておりますので、「プロが見る無料診断」をぜひご利用ください。

*K*

 

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