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防水工事のトップコートとは?役割や劣化症状について解説

投稿日:2025.6.28 更新日:2025.7.7

防水工事のトップコートとは?役割や劣化症状について解説

トップコートは、建物の防水性能を長期間維持するために欠かせないものです。
防水層の最上部に施工されるため、紫外線や雨水などから防水層を保護する重要な役割を果たしています。
建物の耐久性を向上させるためには、適切なトップコートの選択と定期的なメンテナンスが必要です。
本記事では、防水工事におけるトップコートの役割や劣化症状について詳しく解説します。

 

 

防水工事のトップコートとは

防水工事のトップコートとは?役割や劣化症状について解説

トップコートとは、防水工事において防水層の表面に施工される保護塗膜のことです。
防水工事で最後に塗布される仕上げ材として、ベランダやバルコニー、屋上などの工事で重要な役割を持っています。
防水層の上から塗るものなので防水層そのものではありませんが、耐久性に関わる重要な要素です。
トップコートを塗ることで、防水層を外的要因から保護することができます。
トップコートの種類にはウレタン系やポリエステル系、フッ素系などがあり、劣化状況や目的に合わせて選択することが必要です。

トップコートの機能を長期間維持するためには定期的なメンテナンスが不可欠で、5〜10年の耐用年数が経過すると少しづつ劣化が現れてきます。
劣化症状の程度に応じてトップコートの再施工が重要で、早期に対応することで防水層への影響を最小限に抑えることが可能です。
その結果、建物全体の防水性を長期間にわたって維持することができます。

 

 

トップコートの主な役割

防水工事のトップコートとは?役割や劣化症状について解説

トップコートには以下のような重要な役割があります。

 

紫外線からの保護

トップコートは紫外線による劣化から防水層を守ることができます。
紫外線は防水材の分子構造を破壊してひび割れや硬化、変色などの劣化を引き起こし、防水層を劣化させる原因になります。
とくにウレタン防水やシート防水などは紫外線の影響を受けやすく、トップコートがなければ短期間で劣化が進行してしまいます。
紫外線を遮断する効果があるトップコートを塗布することで、防水層を長期間維持することができます。

 

耐久性の向上

ベランダや屋上は人の歩行や設備の設置によって、負荷がかかってしまうことが多いです。
歩行頻度の高いベランダや屋上では、トップコートがないと防水層の劣化が進み、防水性の低下や雨漏りの原因となる可能性があります。
トップコートを表面に塗ることで、防水層への摩耗や損傷を防ぐことができます。
その結果、衝撃からも防水層を保護して耐久性を向上することができます。
またトップコートを塗布することで、汚れの付着を抑制し、汚れが付着した場合でも簡単に除去しやすくなります。

 

美観の維持

トップコートは建物の美観を保つためにも重要な要素になります。
防水層がむき出しの状態だと、色褪せが進んだり汚れが付着したりと建物全体の美観が損なわれてしまいます。
表面にトップコートを塗ることで、汚れにくく美しい防水層に仕上げることができるのです。
その結果、建物自体の価値を維持することにもつながります。
また、定期的にトップコートを塗り替えることで、長期間にわたって美観を維持することができます。

 

 

トップコートの劣化症状

防水工事のトップコートとは?役割や劣化症状について解説

トップコートに以下のような劣化症状が現れたらメンテナンスが必要です。

 

色褪せ

表面の光沢がなくなったり変色が見られたりした場合、紫外線による樹脂の分解が始まったサインです。
とくに濃色系のトップコートでは色あせが目立ちやすくなり、さらに汚れも付着しやすいため除去が難しくなる場合があります。
色褪せはトップコートの劣化が始まった初期症状ではありますが、この段階での対処をしておくことで深刻な劣化を防ぐことができます。

 

チョーキング現象

チョーキング現象は顔料が粉状になって現れる現象で、表面を指で触ると白い粉が付着します。
トップコートが劣化することで、表面にチョーキング現象が現れることがあります。
これは紫外線や雨風の影響によって表面が劣化している証拠で、トップコートの塗り替えが必要です。

 

剥がれ・ひび割れ

劣化が進行すると、塗膜に剥がれやひび割れが発生してしまいます。
剥がれやひび割れは防水性の低下につながってしまい、雨漏りリスクが大きくなります。
防水性を保つためにも早めの対処が必要になります。

 

カビ・コケの発生

日当たりが悪く通気性が悪い箇所や、湿度が高い環境では、カビやコケが発生しやすくなります。
トップコートの表面に汚れや有機物が蓄積し、そこに水分が溜まることで、カビやコケの胞子が繁殖してしまうのです。
放置すると防水性に影響する可能性があるため、トップコートの再塗装を検討する必要があります。

 

 

トップコートの劣化の原因

防水工事のトップコートとは?役割や劣化症状について解説

トップコートに色褪せやチョーキング現象などが起こるのはなぜなのでしょうか?
劣化の原因について解説します。

 

環境要因

トップコートの劣化原因は主に環境要因によるものです。
ベランダや屋上などは紫外線や雨風の影響を受けやすいため、これらの外的要因や温度変化、大気汚染物質などによって劣化が進んでしまいます。
とくに屋上は直射日光が直接当たるため、劣化の進行が早くなってしまいます。

 

施工不良

防水工事では下地処理が重要で、また防水性を高めるためには十分な塗膜厚も必要です。
工事の際に下地処理がきちんとされていなかったり、塗膜の厚さが不均一だったりと適切な施工がおこなわれていないと、通常よりもトップコートの劣化が進んでしまいます。
また、防水層とトップコートの相性が悪い場合も劣化が早まる原因になります。

 

 

まとめ

防水工事においてトップコートは、建物の耐久性や美観を維持するために重要な要素です。
トップコートを仕上げに塗ることで防水層を保護して、建物自体を守ることができるのです。
ただし、年数が経過すると劣化し始めるため、適切な時期でのメンテナンスが欠かせません。
そのためには、注意が必要な劣化症状について正しく理解しておくことが重要です。
専門業者による適切な診断と施工によって、安心で快適な住宅環境を維持することができます。

当社の防水工事については「防水工事」をご覧ください。

*K*

 

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