屋根塗装の工程とは?長持ちさせるためのポイントを解説
投稿日:2025.2.22 更新日:2025.2.28
屋根は建物を雨や紫外線から守る役割を持つため、定期的なメンテナンスが必要です。
その中でも屋根塗装は、屋根の耐久性を向上させ、美観を維持する重要な工程の一つです。
しかし、屋根塗装はただ単に塗料を塗る作業ではなく、適切な下準備や塗装の工程を踏むことで長期的に効果を発揮します。
本記事では、屋根塗装の基本的な役割や適切な施工の流れについて解説します。
屋根塗装の役割
屋根塗装は単なる塗料の塗布ではなく、屋根を長持ちさせるためには欠かせません。
屋根塗装の主な目的として防水性の向上が挙げられ、雨風から屋根を守り雨漏りを防ぎます。
また、屋根材の劣化を抑え耐久性を維持することも重要です。
さらに、美観を保つことで建物全体の印象を良くし、近年では遮熱塗料の活用によって室温上昇を抑える効果も期待できます。
屋根塗装の工程とは?
屋根塗装の工程では適切な下地処理をおこない、塗装を重ねることで耐久性を高める仕組みになっています。
屋根塗装の主な流れについて解説します。
①現地調査と診断
屋根塗装をおこなう前に、まずは屋根の状態を確認することが重要です。
現地調査では屋根材の劣化状況(色褪せ、ひび割れ、コケの発生など)や既存の塗膜の状態等を診断します。
その結果をもとに、適切な塗装計画を立てます。
②高圧洗浄による屋根の洗浄
屋根の表面に汚れやコケ、カビなどが付着していると、塗料の密着性が低下してしまいます。
そのため、まずは「高圧洗浄」で屋根をきれいに洗い流します。
洗浄後は完全に乾燥させる必要があり、湿度や気温によっては1日以上かかることもあります。
この工程を丁寧におこなうことで、塗料の持ちがよくなります。
③下地処理と補修
洗浄後は、屋根材の補修作業をおこないます。
特に、スレートや金属屋根の場合、ひび割れやサビが発生していることがあります。
ひび割れ部分の補修や釘の浮きや抜けの修正、金属屋根の場合、サビの除去と防錆処理の処置を施します。
この段階でしっかりと補修をおこなうことで、塗装の仕上がりや耐久性が向上します。
④下塗り(プライマー塗布)
塗装の一層目となる「下塗り」は、屋根材と上塗り塗料の密着性を高める重要な工程です。
下塗りには専用のプライマー(シーラー)が使用され、屋根材の吸収性を抑えながら塗料を均一に密着させます。
下塗りを適切におこなわないと、塗装が剥がれやすくなったりムラができたりするため、慎重な施工が求められます。
⑤中塗り・上塗り
下塗りが完全に乾燥したら、「中塗り」と「上塗り」をおこないます。
これは塗装の仕上がりと耐久性を左右する重要な工程です。
・中塗り:塗装の厚みを作り、均一な仕上がりにするための塗装。
・上塗り:最終的な仕上げの塗装で、耐久性や防水性を向上させる。
通常、同じ塗料を2回塗り重ねることで、塗膜の厚みを確保します。
塗料の種類によっては、3回塗りが必要な場合もあります。
⑥仕上げと最終チェック
すべての塗装工程が完了したら、最終的な仕上がりを確認します。
塗装ムラや塗り残しがないか、しっかりチェックしたうえで、必要に応じて補修をおこないます。
この段階で問題がなければ、施工完了となります。
当社の塗装工事については「外壁塗装・屋根塗装」をご覧ください。
屋根塗装を成功させるためのポイントと注意点
屋根塗装をおこなうことで耐久性や美観を維持できますが、施工の際にはいくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
また、施工後のトラブルを防ぐために注意点も理解しておくことが大切です。
ここでは、屋根塗装を成功させるためのポイントと、施工時に気をつけるべき点について詳しく解説します。
塗装の適切なタイミングを見極める
屋根塗装は、屋根の劣化が進みすぎる前におこなうことが重要です。
色褪せやチョーキング現象(白い粉が出る現象)、コケやカビの発生等屋根の劣化が進みすぎると、塗装だけでは対処できず、屋根材の張り替えや補修工事が必要になる場合もあります。
そのため、定期的な点検をおこない、適切なタイミングで塗装を実施することが大切です。
適切な塗料を選ぶ
塗料にはさまざまな種類があり、それぞれ耐久性や機能性が異なります。
屋根の状態や希望する効果に応じて、最適な塗料を選ぶことが重要です。
代表的な塗料の種類と特徴は以下の通りです。
・アクリル塗料:価格は安いが耐久性が低く、約5~7年ごとの塗り替えが必要。
・ウレタン塗料:適度な耐久性があり約8~10年持つが、近年では使用頻度が減少。
・シリコン塗料:耐久性が高く、コストパフォーマンスが良い(約10~15年)。
・フッ素塗料:最も耐久性が高く約15~20年持つが、価格が高め。
・遮熱・断熱塗料:夏場の室温上昇を抑える効果がある。
最近では、コストと耐久性のバランスが良い「シリコン塗料」が主流となっています。
また、夏の暑さ対策として「遮熱塗料」も人気があります。
天候や気温を考慮して施工時期を決める
屋根塗装は塗料がしっかりと乾燥し、定着することが重要です。
そのため、天候や気温を考慮して施工をおこなうのが理想的です。
特に、梅雨や真冬の時期は避けた方が良いでしょう。
湿度が高いと塗料が乾燥しにくく、施工品質に影響を与える可能性があります。
施工後のメンテナンスをおこなう
屋根塗装をおこなった後も、定期的なメンテナンスが必要です。
以下のポイントを意識することで、塗装の寿命を延ばすことができます。
・年に1~2回の点検をおこなう(色褪せやひび割れの有無を確認)
・屋根にコケやカビが発生していないかチェックする
・雨漏りの兆候がないか確認する(天井や壁にシミがないか)
万が一、塗装の剥がれやひび割れが発生した場合は、早めに専門業者に相談することをおすすめします。
まとめ
屋根塗装は、建物の耐久性を高め、雨漏りや劣化を防ぐために重要な工程です。
適切なタイミングで塗装をおこなうことで、美観を保ちつつ、屋根の寿命を延ばすことができます。
本記事で紹介したように、屋根塗装には「高圧洗浄」「下地処理」「下塗り・中塗り・上塗り」などの工程があり、それぞれ丁寧に施工することで耐久性が向上します。
また、適切な塗料の選定や、天候・施工時期の調整も重要なポイントとなります。
施工後も定期的な点検をおこない、異常があれば早めに対処することで、長期間にわたり屋根を良好な状態に保つことが可能です。
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