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コーキングの劣化症状とは?原因やメンテナンス方法も解説

投稿日:2024.11.16 更新日:2024.11.29

コーキングの劣化症状とは?原因やメンテナンス方法も解説

「コーキングの劣化はそのまま放置しても大丈夫?」「メンテナンスが必要なの?」など疑問に思う方もいるのではないでしょうか?

コーキングには寿命があり、目安として約10年と言われています。

この記事では、コーキングの主な劣化症状や劣化の原因・メンテナンス方法について解説いたします。

 

 

コーキングとは?

コーキングの劣化症状とは?原因やメンテナンス方法も解説

コーキングとは、外壁や窓のサッシなどの接合部分を埋めるために使われる充填材のことです。

シーリングとも呼ばれます。

コーキングはゴムのような弾力性があり、クッションの役割があります。

万が一、地震や強風などが発生してもコーキングのクッション作用により、外壁材同士がぶつかり破損してしまうのを防いでくれるのです。

また、コーキングの寿命は一般的に5〜10年で、亀裂やひび割れといった症状が寿命のサインです。

 

 

コーキングの劣化症状

コーキングの劣化症状とは?原因やメンテナンス方法も解説

コーキングの主な劣化症状を紹介します。

 

黒ずみ

コーキング材の成分には、「可塑剤」が入っています。

可塑剤が入っていることで、輪ゴムのように柔らかさを維持できます。

しかし、可塑剤に含まれている成分が経年劣化することでコーキングと分かれ、可塑剤が外壁表面に出てきてしまい、黒い汚れが見えてしまうのです。

この現象を「ブリード現象」と言います。

ブリード現象の発生は、可塑剤の量が減少していることを表します。

コーキング剤が硬くなってしまい、目地がやせ亀裂が入りやすくなっている状態のことです。

そのため、10年ほどすると経年劣化により、コーキングの劣化症状が発生するため定期的なメンテナンスが必要です。

しかし、最近では、「ノンブリードタイプ」のコーキング材が発売されるようになったため、ブリーと現象が起こりにくくなっています。

 

肉痩せ

可塑剤が溶け出すことでコーキングそのものが痩せてしまい、厚みそのものが収縮している状態です。

そのまま放置しておくことで、外壁材のサイディングボードとコーキングが剥離し、時間が経つにつれ少しずつ肉痩せを引き起こします。

その結果、コーキングそのものの防水機能が低下してしまい、雨水の侵入の原因にもなります。

 

目地からの剥離

目地からの剥離は、建材との間に大きな隙間ができてしまい、コーキング材として本来ある機能が十分に発揮できない状態のことです。

原因としては、業者の接着剤の塗り忘れなどの施行ミスや経年劣化が考えられます。

コーキングは10年ほど経つと、剥離してしまったところから隙間ができ雨水が侵入してしまいます。

 

ひび割れ

ひび割れは、コーキングの劣化の中でよく現れる症状です。

コーキングの寿命のサインを意味します。

また、「ひび割れ」と一言で言っても細い線状のものから大きな亀裂まで様々です。

細い線状のひび割れは、見た目には大丈夫だと思いがちです。

しかし、防水機能が低下していることを意味しているので、できるだけ早めのメンテナンスが必要です。

他にも、地震が発生することで建物が大きく歪んでしまい、コーキングの劣化を引き起こすことがあります。

 

 

コーキングが劣化する原因とは

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コーキングが劣化する原因は主に3つあります。

 

紫外線

外壁は常日頃から紫外線の影響を受けています。

コーキングの中には紫外線吸収剤が入っていますが、長い年月紫外線の影響を受けたり目地が変化することにより、表面に出てきてしまいます。

初めは、ベタつきだから大丈夫と思いがちです。

しかし、そのまま放置してしまうことでコーキングそのものの弾力が低下し、ひび割れなどの劣化を起こしてしまいます。

 

変形の繰り返し

コーキングには、紫外線や地震などにより建材の膨張や収縮するのを吸収する働きがあります。

この作用により、建材が破損するのを防いでくれています。

しかし、年月がたつと、コーキング材に含まれる添加物が抜け出すことで柔軟性や耐久性が失われてしまいます。

硬くなる事で劣化症状が進み、ひび割れや剥離などを引き起こしてしまうのです。

 

施工不良

施工後、あまり年数が経過していないのに不具合が生じる場合には、施工不良が考えられます。

原因として、下処理が十分に施されなかったことが挙げられます。

 

 

コーキングのメンテナンス方法

コーキングの劣化症状とは?原因やメンテナンス方法も解説

コーキングのメンテナンス方法は、打ち増しと打ち替えの2つの工法があります。

 

打ち増し

打ち増しは、既存のコーキングを取り除かず新しいコーキングにする施工方法です。

古いコーキング材をそのまま残すため、手間がかからずコストを抑えることがメリットです。

しかし、コーキングの想定寿命よりも早く劣化する可能性が高いです。

古く劣化している上から新しいコーキング材を重ねるため、剥がれやひび割れといった症状がでる可能性が高くなります。

ただ、外壁材によってやむを得ず打ち増しをおこなうケースもあります。

例えば、ALC外壁では基本的に2回目は打ち増しの工法です。

理由として、ALC外壁は厚みがあり目地の溝が深いため、打ち増しだと十分な量を充填できるからです。

 

打ち替え

打ち替えは、劣化した古いコーキング材を取り除き新しいコーキング材を充填する工法のため、想定する耐用年数が期待できます。

費用面では、コーキング材を排除する分の費用がかかります。

しかし、目地の隙間が十分に埋められるため、防水機能や耐久性が高められることが利点です。

 

 

コーキングのメンテナンスは自分でできる?

コーキングの劣化症状とは?原因やメンテナンス方法も解説

最近では、ホームセンターやネットショッピングなどにより簡単に入手できるようになったため、自分で補修を考える方もいるのではないでしょうか?

しかし、コーキングは防水性や耐久性を高めるためにおこなうため、専門的な知識がある業者に依頼することがおすすめです。

また、コーキングの工事する際は天候に気をつける必要があります。

施工途中に雨が降ってきた場合には、作業が途中だとしても中止しなくてはいけません。

使用方法を間違えると状況が悪化し想定外に高額な費用がかかってしまうこともあるため、ひび割れなどのコーキングの劣化症状がある場合には一度業者に相談してみましょう。

 

 

まとめ

コーキングにはゴムのような弾力性があり、クッションの役割があります。

そのため、外壁材の衝撃を吸収し耐久性を高めるために欠かせません。

寿命は5〜10年ほどで、紫外線や変形の繰り返しにより、ひび割れや肉痩せなどの劣化症状が現れます。

これはコーキングの耐久性や防水機能が低下しているため、放置すると雨水などが建物内部に侵入し雨漏りを引き起こす可能性が高まります。

コーキングの劣化症状を発見したら、できるだけ早めにメンテナンスを検討しましょう。

*K*

 

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