外壁塗装ブログ

ケレンの役割や作業の詳細は?語源についても調査!

投稿日:2023.7.16 更新日:2024.2.22

外壁塗装ではケレンという作業が必ず行われます。

 

ケレンとは、どのような作業なのでしょうか?

 

また、ケレンを行うことで、外壁塗装にはどのようなメリットがあるのでしょう?

 

この記事では、ケレン作業の語源や役割、使用する道具などについてご紹介しますので、最後まで記事をチェックしてください!

 

ケレンの語源はクリーン?

ケレンの役割や作業の詳細は?語源についても調査!(1)

まずは、ケレンの語源から見ていきましょう。

 

ケレンの語源については、明治時代に外国人の技師が職人に「クリーン」と言ったことがきっかけだったと言われています。

 

「クリーン」が訛って、「ケレン」になったという説が有力です。

 

「クリーン」は綺麗にする、掃除するという意味の英語です。

 

ケレンの作業の詳細については次項で紹介しますが、ケレンという作業は、外壁塗装の前に塗装する場所を綺麗にする作業でもあります。

 

外壁塗装のケレンとは関係ありませんが、歌舞伎でもケレンという言葉が使われます。

 

歌舞伎のケレンは、「外連味(けれんみ)」のことで、宙乗りや早替りなどの大がかりで奇抜な演出のことをさします。

 

ケレンはどんな作業?

ケレンの役割や作業の詳細は?語源についても調査!(2)

ケレンが具体的にどのような作業なのかについて見ていきましょう。

 

ケレンとして行われる作業には、以下のものがあります。

 

塗装部のサビを落とす

ケレンの語源は「クリーン」だと先ほど紹介しましたが、塗装部のサビを落として綺麗にすることも、ケレンの作業の1つです。

 

サビが残ったまま塗装をすると、塗料の性能がしっかり発揮されず、塗装がすぐに剥がれてしまう原因となります。

 

塗装面をできるだけ綺麗にし、サビなどの凹凸をなくすことで、塗料がしっかり接着し、長持ちします。

 

塗装部の既存の塗料を剥がす

塗装面に残った古い塗膜も、ケレン作業で取り除いていきます。

 

これもサビと同じで、残っていると塗料がしっかり接着せず、塗料の性能がしっかり発揮されません。

 

塗装前の一手間によって、塗料がカタログ通りの性能を発揮することができます。

 

塗装部の汚れを落とす

塗装部には、サビや古い塗膜の他、カビや埃、黒皮、塩分、水分などが付着していることがあります。

 

ケレン作業では、こうした汚れもしっかり落としていきます。

 

塗装部に小さな傷を付ける

 

ケレンでは、塗装面にあえて小さな傷を付けることがあります。

 

つるつるの塗装面に塗料を塗ってもすぐに剥がれてしまいます。

 

そのため、塗料を接着させるための小さな傷をつけ、塗料がすぐに剥がれないようにするのもケレンで行う作業の1つです。

 

弊社で行ったケレン作業の様子は、こちらのページで詳しく紹介しています。

 

ケレンを行うことのメリットは?

ケレンの役割や作業の詳細は?語源についても調査!(3)

ケレンを行えば、どのようなメリットがあるのでしょうか?

 

ケレン作業によって得られるメリットについて、以下にまとめました。

 

塗装が長持ちする

 

ケレン作業を丁寧に行ってから塗装を行えば、塗装が長持ちします。

 

ケレン作業を行わないままでは、塗料はしっかり接着せず、僅か数年で剥がれたり劣化してしまう可能性もあります。

 

仕上がりが綺麗になる

 

ケレン作業を行ってから塗装をすることで、仕上がりの美しさにも差が出ます。

 

ケレンを行わないと、塗装面が滑らかにならず、凹凸が残った状態になることもあります。

 

塗料が性能を最大限発揮できる

 

塗料には、耐水性や耐候性、防カビ・防藻性、遮熱性など、さまざまな性能が付加されています。

 

これらの性能を最大限に発揮させるためにも、ケレンは重要な作業です。

 

ケレンを省いたり、手抜きをすると、塗料が持つ性能をしっかり発揮することができません。

 

弊社では、塗装は下地処理で決まると考えており、ケレンなどの下地調整の作業にもこだわりを持って取り組んでいます。

 

ケレンを省略するとどうなる?

ケレンの役割や作業の詳細は?語源についても調査!(4)

 

ケレンを省略すると、以下のような不具合が起こることがあります。

 

  • ・耐用年数の前に塗装が剥がれてくる
  • ・塗装の仕上がりにムラができる
  • ・塗装面に凹凸ができる
  • ・サビができやすい
  • ・塗料の性能が落ちてしまう

 

ちゃんとした塗装会社の場合は、見積もり書にもケレンの料金が書かれています。

 

もしも見積書にケレンの料金が書かれていない場合は、ケレンや下地処理をきちんと行ってくれるのかを確認しましょう。

 

塗装業者の中には、残念ながらいい加減な作業をするところもあります。

 

塗装業者を選ぶ時に気をつけた方が良いことは、こちらの記事にまとめられています。

 

ケレンの種類と使用する道具は?

ケレンの役割や作業の詳細は?語源についても調査!(5)

 

ケレンに使用する道具は、ケレン作業の種類によっても異なります。

 

ケレンには、第1種から第4種までの種類があります。

 

ケレンの種類ごとの使用する道具について、以下にまとめました。

 

第1種ケレン

 

第1種ケレンは、ケレンの中ではもっとも大規模な作業になります。

 

一般的な家屋でこのケレンが行われることはほとんどなく、工場や橋梁などで行われます。

 

細かい砂や金属片などを使った研磨剤を高速・高圧でぶつけてサビを落とすブラスト法によって作業が行われます。

 

使用する道具は、ブラストマシンや剥離剤などの薬剤です。

 

第2種ケレン

 

第2種ケレンは、サビの状態が深刻な場合に行われる工事で、先ほどのような工場や橋梁などではなく、一般的な家屋などで行われます。

 

サビの状態が深刻なので手作業では行われることは少なく、ディスクサンダーなどの電動の工具を使用してケレンを行います。

 

ディスクサンダーは、ワイヤーブラシやワイヤカップ、ディスクなどを先端につけ、高速で回転させてサビを落とします。

 

第3種ケレン

 

第3種ケレンは、スクレーバーやワイヤーブラシなどを使用して手作業で行うケレンです。

 

軽度のサビや古い塗膜などを取り除く作業ですが、範囲が広い場合は電動のサンダーなどを使用することもあります。

 

第4種ケレン

 

第4種ケレンは、サンドペーパーやケレンパッドを使用して行う軽度なケレン作業です。

 

塗装面に小さな傷をつける目あらしと呼ばれる作業も、第4種ケレンに含まれます。

 

ケレンは下地を調整し、塗料の性能を引き出す重要な作業!

ケレンの役割や作業の詳細は?語源についても調査!(6)

 

外壁と塗装の仕上がりを決めるケレンについてご紹介してきました。

 

ケレンを行わなければ、塗料はカタログ通りの性能を発揮できず、耐用年数まで持たずに剥がれたり劣化したりする可能性もあります。

 

弊社では、塗装の前には必ずケレンを行い、その後に3度塗りを行っています。

 

弊社の下地処理や3度塗りに対するこだわりの様子は、こちらのページでも詳しくご紹介しています。

 

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