外壁塗装ブログ

築10年で起こる棟板金の釘の抜けとは

投稿日:2022.8.26 更新日:2024.2.22

築10年で起こる棟板金の釘の抜けとは (3)

化粧スレート(カラーベスト、コロニアル)や金属屋根にお住まいの方は、頂上に棟板金という部材が設置されています。

この部材は釘で留めてあり、築10年ほどで抜けてきてしまうので、定期的に調査をしてお住まいを健康な状態に保ちましょう。

この記事では棟板金の釘の抜けについて詳しくご案内します。

ぜひ最後までご覧ください(^^♪

 

【そもそも棟板金とは?】

築10年で起こる棟板金の釘の抜けとは (3)

まず棟板金(むねばんきん)とは、化粧スレート(カラーベストやコロニアルとも言います)や金属屋根のてっぺんに被せてある山型の板金の事をいいます。

屋根の頂部を貫板(ぬきいた)という板材で抑え、その上に棟板金を被せる事で雨水が建物の内部に入って雨漏りを起こすのを防いでいます。

ただ、お住まいの最も高い場所にあるので雨風の影響を直接受け、劣化スピードが早い場所になります。

「住宅の豆知識!住宅のパーツ基礎知識」は、こちらのページです。

 

【棟板金の釘はどのくらいの期間で抜けてくる?】

棟板金は釘やビスを打って板材に固定させています。

釘は新築から、または前回のメンテナンスから約7年~10年が経過すると、様々な要因で抜けてきてしまいます。

釘が抜けたのを知らずに過ごしていると、釘穴から雨水が侵入し、やがて貫板が腐ってしまいます。

また、釘が抜けると棟板金自体が強風や台風などで飛散する恐れもありますし、雨漏りに発展する可能性もあります。

このような事故は決して少なくはありませんが、起こらないよう事前に対処しておく必要があります。

 

【棟板金の釘が抜ける原因】

築10年で起こる棟板金の釘の抜けとは (2)

では、なぜ棟板金を留めている釘は抜けてくるのでしょう。

考えられる原因は大きく分けて2つです。

 

1つは強風によるものです。

棟板金は屋根の頂部にありますから、長期に渡って強風にさらされており、風圧によって次第に釘が緩んでしまいます。

すると屋根材と棟板金との間に隙間が出来、より風の影響を受けやすくなります。

そして徐々に釘が抜け、棟板金が浮き上がり、最終的に棟板金自体が飛散してしまいます。

 

もう1つは熱膨張によるものです。

棟板金は金属なので日中は太陽の熱によって膨張し、夜に気温が下がると収縮します。

長期に渡り膨張と収縮を繰り返すと、棟板金を固定している釘が少しずつ緩んできます。

また、棟板金の下地である貫板も湿度変化や寒暖差によって膨張と収縮を繰り返しています。

釘穴から雨水が入ってボロボロになった貫板は釘が効かなくなるので棟板金の飛散に繋がり、雨漏りを引き起こす恐れがあります。

 

【棟板金の補修方法】

次に棟板金の補修方法について1つずつご紹介します。

 

①釘の打ち直し

棟板金の釘が緩んだり抜けている場合は釘を打ち直します。

新たに釘を打ち直す場合はステンレス製の釘を打ち、余分な釘穴はシーリング材で塞ぎます。

また、釘の代わりにステンレス製のビスをドリルで固定する場合もあります。

作業期間は約半日です。

 

②貫板の交換

貫板が腐食している場合は既存の棟板金を外し、その下にある貫板を交換します。

古い貫板を撤去して新たな貫板を設置し、元の棟板金を被せて釘で固定します。

最近では木製の貫板に代わって樹脂製の貫板が使われる事が多くなりました。

樹脂製の貫板は腐食する事がない為、長期間メンテナンスが不要で丈夫にお住まいを守ってくれます。

 

③棟板金の交換

強風や台風で棟板金が飛散した場合や、錆びが広がってしまった場合は棟板金の交換が必要です。

棟板金と貫板の両方を撤去し、新しく設置します。

最近では防錆び効果が高いガルバリウム鋼板製の棟板金が多くなっています。

 

【棟板金の補修に火災保険が適用される?】

築10年で起こる棟板金の釘の抜けとは (1)

台風、突風、竜巻などが原因で棟板金が外れた場合は保険が適用される可能性があります。

保険が適応されるかは加入している保険によって異なりますので、まずは保険会社に確認をしてみましょう。

保険会社に連絡し、適応される場合は申請書類が届きます。

 

また、火災保険の申請には被災した箇所を修理する為の見積書が必要です。

補修箇所の写真撮影や見積もりは業者にお願いしましょう。

 

被害写真、見積り書、申請書を記入して保険会社に提出すると、保険会社による現地調査が行われます。

その後、保険金の確定・入金がされるという流れです。

「火災保険・地震保険の利用」については、こちらのページでもご紹介しています。

 

棟板金の無料調査・無料見積もりは四葉建装へ!

棟板金というのは見えにくい場所ですので、知らず知らずの内に釘が抜けてきるものです。

新築から、または前回のメンテナンスから7~10年経ったらメンテナンスをご検討ください。

四葉建装では調査・お見積りは無料で行っています。

「とりあえず見るだけ」「いくらかかるかだけ知りたい」というご相談ももちろんOKです。

お気軽にご利用ください(^_^)/

「四葉建装の無料診断について」は、こちらのページです。

 

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