外壁塗装で行う「シーリング工事」とは?
投稿日:2022.3.29 更新日:2024.2.22
外壁塗装についてインターネットなどで情報を調べていると、必ずといっていいほど「シーリング工事」または「コーキング工事」という言葉を見かけるでしょう。
シーリング工事とコーキング工事は業者や職人によって呼び方が異なり、それぞれ厳密な違いはありますが、ほぼ同じ工事と思って問題ありません。
外壁塗装では必ずといって良いほどシーリング工事も同時に行います。
この記事では、そんなシーリング工事とは何なのか、詳しくご紹介します。
これから外壁塗装やシーリング工事をご検討される方はぜひご参考になさってください(^^)/
【外壁塗装で行うシーリング工事とは?】
シーリングはお住まいの至るところの隙間を埋めているゴム製の材料を指します。
外装だとサイディングボードとボードの間、サッシ廻り、棟板金の隙間などに施してあり、内装だとキッチン廻りや浴槽廻り、ドア廻りなど沢山の場所に施されています。
また、飲食店の壁とテーブルとの間にもシーリングが埋められている場合があるので、誰しも1度は触ったことがあるはずです。
シーリングの色はホワイトやグレーがほとんどです。
建物の隙間という隙間に埋められているシーリングには、主に3つの役割があります。
1つ目は水が入らないようにする防水の役割。
2つ目は隙間風を防止する役割。
3つ目はシーリングは柔らかいので建物が揺れた際に緩衝材の役割をしてくれています。
【シーリングに起こる劣化症状】
そんな私たちの身近にあるシーリングですが、外装にあると紫外線・雨風などの影響により劣化が進行しやすいものです。
劣化するとどのような症状が起こるかをご紹介します。
- ・硬質化・・・シーリングが硬くなり、緩衝材の役割を担えなくなります。この状態を放置し続けるとシーリング廻りにひび割れが起こる恐れがあります。
- ・肉痩せ・・・シーリングが薄くなっている状態です。
- ・ひび割れ・・・シーリングの表面に細かなひびが入っている状態です。
- ・剥がれ・・・シーリングが剥離して隙間ができている状態です。早めの補修が必要です。
- ・破断・・・シーリングが裂け、中の部材が見えている状態です。早めの補修が必要です。
- ・欠落・・・シーリングが取れ、中の部材が見えている状態です。早めの補修が必要です。
このような症状が起こると、建物に隙間ができ、そこから雨漏りに繋がる恐れがあります。
雨漏りと聞くと「屋根に何かあり、天井から雨水がポタポタ落ちてくる」というイメージをされる方が多いのではないでしょうか。
しかし、シーリングが原因で雨漏りを起こすこともあるので、サッシ廻りや壁のクロスにジワっとシミができることもあります。
建物というのは防水ありきで作られています。
シーリングが傷んで雨水が侵入すれば、建物を内部から腐食し、湿った木材を好むシロアリが寄ってきてしまいます。
更に水分によってカビが生えると悪臭がしますし、アレルギーなど人体にも影響を及ぼします。
そのため、シーリングは定期的に工事をする必要があります。
【シーリング工事は2種類ある】
シーリング工事は大きく分けて2つの種類で増し打ち工事と打ち替え工事があります。
増し打ち工事は既存のシーリングの上から新しいシーリング材を足す工事。
打ち替え工事は基礎のシーリングを剥がし、新しいシーリングに打ち替える工事です。
できれば劣化状態をリセットできる打ち替え工事を行いたいものです。
しかし、部分によって既存のシーリングを剥がすと下地材を傷め、雨漏りが起こることがあります。
そのため、お住まいの構造をしっかり把握し、どちらの施工が適しているかを判断しなくてはなりません。
【各シーリング工事の流れ】
以下に、増し打ち工事と打ち替え工事の具体的な流れをご紹介します。
■増し打ち工事の流れ
①既存のシーリングの表面を削り、下地が傷まないよう表面の部分だけを取り除きます。
②施工箇所の周りにマスキングテープを貼り、外壁に新しいシーリング材がはみ出ないように養生をします。
③下塗り材を施工箇所に塗布し、新しいシーリング材の密着力を高めます。
④新しいシーリング材を注入します。
⑤ヘラでシーリング材が奥まで届くよう押し込みつつ、表面を平に均します。
⑥シーリングが半乾きの状態で養生を剥がして完了です。
■打ち替え工事の流れ
①既存のシーリングを剥がし、残りがないよう施工箇所を清掃します。
②施工箇所の周りにマスキングテープを貼り、外壁に新しいシーリング材がはみ出ないように養生をします。
③下塗り材を施工箇所に塗布し、新しいシーリング材の密着力を高めます。
④新しいシーリング材を注入します。
⑤ヘラでシーリング材が奥まで届くよう押し込みつつ、表面を平に均します。
⑥シーリングが半乾きの状態で養生を剥がして完了です。
「これくらいの作業なら自分でもできそう」と思われるかもしれません。
しかし、シーリングは外壁の上や屋根の上など高所の作業になり、全部で100m以上あるのが一般的です。
梯子や脚立で施工すると、落下事故などの危険性があります。
低い位置のシーリングだけ施工しても、高い場所の方が紫外線や雨風に当たりやすいので、他の場所も劣化している可能性が高いです。
近い将来全体を工事する時がくるので、プロに任せた方がいいでしょう。
また、シーリング材や下塗り材などの材料選びを間違えると、かえってお住まいを傷める場合もあります。
例えばシーリング材と下塗り材の相性が悪いと、すぐシーリングが剥がれ、雨漏りを起こすかもしれません。
【シーリング工事のことなら四葉建装へ!】
シーリングは早ければ5年、長くても15年ほどで劣化するのが一般的です。
目安時期に限らず、シーリングが破断している、剥がれているなどの症状が見られる場合はできるだけ早めに工事をご検討ください。
四葉建装では無料で調査・お見積りを行っていますので、お気軽にお問合せください(^^)/
−N−