防水工事を怠るとどうなる?4つの防水工事をご紹介します!
投稿日:2021.11.24 更新日:2024.2.22
ベランダや屋上、陸屋根などの傾斜の少ない場所には防水に焦点を当てた『防水工事』が施されています。
なお、塗装工事は下地を紫外線などから保護する目的で行いますが、防水効果はそれほど高くありません。
防水工事によって作られた防水層は年月が経つにつれ、劣化していきます。
防水層の劣化を放置するとどうなるのでしょうか。
この記事では防水工事を怠るとどうなるか、また、4つの防水工事について詳しく解説します。
「最近水はけが悪くなってきたな」と思ったら、ぜひご参考になさってください。
【防水層の劣化を放置するとどうなるか】
「ベランダの床が汚れている」「苔が生えている」など、防水層に劣化症状が現れたら工事が必要です。
防水層が劣化を放置すると、どんな症状が起こるかをご紹介します。
①剥がれや膨れ
剥がれには2つの種類あります。
1つは防水層を保護しているトップコートの剥がれ。
もう1つは、防水シート・防水層ごと剥がれているかのどちらかです。
その理由によって工事の規模が変わります。
トップコートのみの劣化なら、トップコートを塗り替えるだけで問題なく、それほど大がかりな工事ではありません。
防水シートや防水層ごと劣化している場合には適切な防水工事が必要になります。
②水はけが悪くなる
雨が降った後に水たまりが出来ていたり、水はけが悪い場合は防水の効果が低下している可能性が高いです。
もしくは、そもそも勾配処理がされていないことも考えられます。
防水効果が低下している場合は防水工事を行えば大丈夫です。
勾配処理がなされていない場合は勾配を作るための左官工事が必要です。
③ひび割れ(クラック)が発生する
防水層を保護しているトップコートだけが傷んでいる場合はトップコートの塗り替えだけで大丈夫です。
トップコートの下の防水層自体にひび割れが起きている場合は放置すると雨漏りに発展する可能性があります。
そのため、できるだけ早めに防水工事を行いましょう。
④雨漏りが起こる
雨漏りというと「原因は屋根にある」「天井からポタポタと水が落ちてくる」というイメージがあるかもしれません。
しかし、ベランダが雨漏りの原因となることも少なくありません。
防水層の劣化を長期間に渡って放置し続けるとひび割れやシートの剥がれが起こって雨漏りが発生します。
雨漏りは建物が腐食したりカビが発生したり、木部が濡れるとシロアリが好む環境になります。
さらには家電製品が壊れたり、漏電や火災が起こることもあるので大変危険です。
室内にシミができている、クロスが剥がれているなど、雨漏りの可能性がある場合は一刻も早くプロに相談をしましょう。
「こんな症状が?屋根に登らなくてもわかる雨漏りのサイン」は、こちらのページです。
【4つの防水工事とは】
防水工事は4種類あり、それぞれメリットとデメリットがあります。
その4種類とはウレタン防水・FRP防水・シート防水・アスファルト防水です。
ご希望内容やご予算、施工箇所(ベランダ、屋上など)によって適する工事が異なります。
①ウレタン防水
ウレタン防水で主に使う材料は液状のウレタン樹脂です。
液状なので、どんな複雑な形状の場所でも施工することが可能です。
ウレタン樹脂は軽量のため、建物にそれほど負担をかけないというメリットがあります。
ウレタン防水が向いている場所はベランダ・屋上・陸屋根です。
単価は1㎡あたり、およそ3,000~7,000円ほどです。
工期は約3~5日間で、耐久年数は約10年ほどです。
②FRP防水
船舶や浴槽にも用いられる、防水性の高い施工方法です。
主な材料はプラスチック、ガラスシートです。
FRP防水が向いている場所はベランダ・屋上・陸屋根です。
単価は1㎡あたり、およそ4,000~7,500円ほどです。
工期が1~2日間と短めで、耐久年数は約10年ほどです。
③シート防水
シート防水で主に使用する材料はゴム、または塩ビシートです。
防水シートを下地に貼り付けて防水層を作ります。
シート防水が向いている場所は屋上、陸屋根です。
単価は1㎡あたり、およそ3,000~7,500円ほどです。
工期は短めで、耐久年数は約13年ほどです。
④アスファルト防水
アスファルトをコーティングしたり、アスファルトを含む防水シートを重ねる施工方法です。
ご紹介した4つの防水工事の中で最も難しい工事で専門的な知識が必要とされます。
アスファルト防水が向いている場所は屋上・陸屋根です。
単価は1㎡あたり、およそ5,000~8,000円ほどです。
工期は約5日~10日間。
耐久年数は約15~20年と長いのが特徴です。
なお、記載した工期や耐久年数などはあくまで目安で、施工箇所の大きさにより左右します。
雨が降ったり、補修内容によっては工期が延びる事があります。
耐久年数は建物の環境や歩行頻度などにより、差があります。
ちなみに費用は火災保険が適用される場合があります。
保険会社によって保障内容が異なり、経年劣化の場合は基本的に保障されません。
自然災害による損壊の場合は保障される可能性が高くなります。
【防水工事のことなら四葉建装へ!】
ベランダ・屋上・陸屋根に施されている防水層は年月が経つにつれて劣化します。
これら場所は歩行による機会も多いと思いますので、日頃から劣化していないか気にかけてあげましょう。
四葉建装では防水工事の施工実績も多数ございます。
ベランダに水たまりができる、屋上が傷んできたという際には、四葉建装にご相談ください。
親切・丁寧に対応させていただきます(^^)/
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