外壁に欠かせないシーリング工事とは?種類や劣化症状を解説
投稿日:2019.3.20 更新日:2025.2.28
外壁において、とても重要な役割となるのがシーリング工事です。
しかし、「シーリング工事ってなにが重要なの?」を疑問に思っている人は多いです。
もしシーリング工事の重要性を理解していないと、劣化のサインを見逃し、雨漏りや外壁のひび割れが進行してしまう恐れがあります。
そのため本記事では、シーリング工事の種類や適切な施工タイミング、劣化のサインについて詳しく解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
シーリング工事とは?
シーリング工事とは、建物の外壁や屋根の目地にシーリング材を充填し、防水性や機密性を高める作業です。
雨水や湿気の侵入を防ぎ、建物内部の劣化やカビの発生を抑えられる効果があります。
また、シーリング材は緩衝材としての役割も担っており、地震や気温変化による建物の微細な動きを吸収し、外壁や屋根のひび割れを防ぐ効果があります。
外壁の目地部分のシーリングが劣化すると、防水機能が低下し、雨水が浸入して構造材の腐食や断熱性能の低下を引き起こす可能性が高いです。
そのため、定期的なシーリング工事をおこなうと、建物の長寿命化や快適な居住環境を維持できるようになります。
シーリング工事の種類
シーリング工事には主に「打ち替え」と「打ち増し」の2種類があります。
それぞれの特徴を理解し、適切な方法を選びましょう。
打ち替え
打ち替えとは、劣化した既存のシーリング材を完全に撤去し、新しいシーリング材を充填する方法です。
シーリング材が著しく劣化している場合や、前回の施工から長期間経過している場合に適しています。
例えば、シーリング材が硬化してひび割れが生じている場合、打ち替えをおこなうと確実な防水性能を取り戻せます。
ただし、打ち替えは手間と費用がかかるため、状況に応じた判断が必要です。
打ち増し
打ち増しとは、既存のシーリング材の上から新しいシーリング材を追加で充填する方法です。
シーリング材が比較的良好な場合に適しています。
例えば、表面にひび割れがあっても内部が柔軟性を保っていると補修が可能なため、施工時間や費用を抑えたい場合に適しています。
しかし、内部まで劣化が進んでいると、打ち増しでは補修効果が長持ちしない可能性が高いです。
シーリングの種類
用途や目的に応じて適切なシーリング材を選ぶとよいでしょう。
以下に代表的なシーリング材を紹介します。
シリコン系シーリング
シリコン系シーリングは、耐久性や耐候性に優れているため、外壁や屋根などの屋外での使用に適しています。
また、防水性も高いため、湿気の多い浴室やキッチンの水回り部分の目地にも効果的です。
ただし、塗装ができないため、塗装が必要な箇所には別の種類を選ぶ必要があります。
耐用年数は約15〜20年と長寿命ですが、経年劣化による硬化に注意が必要です。
ウレタン系シーリング
ウレタン系シーリングは、柔軟性が高く、動きのある目地に適しています。
例えば、コンクリートやALCの目地や外壁のクラック補修などでよく使用されています。
しかし、紫外線に弱く上から塗装で保護する必要があるため、注意が必要です。
耐用年数は約5〜10年と比較的短めであるので、特に屋外では劣化しやすいです。
アクリル系シーリング
アクリル系シーリングは、価格が比較的安いのが特徴です。
主にモルタル外壁のクラック補修やタイル目地の補修に使用されます。
ただし、耐用年数は約3〜7年と短めで、耐久性や防水性は他の種類に比べて劣っています。
変性シリコン系シーリング
変性シリコン系シーリングは、耐久性、耐候性、そして塗装性に優れています。
そのため、外壁塗装前の目地補修や、屋根の隙間のシーリングなどに使用されます。
しかし、多用途で使いやすい反面、価格は他のシーリング材よりも高めです。
耐用年数は約10〜20年と長めで、塗装と併用するとさらに耐久性を向上させられます。
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コーキング工事をするべき劣化症状
シーリング材は時間とともに劣化し、防水性能が低下します。
以下の兆候が見られたら、コーキング工事を検討するタイミングです。
ひび割れ
シーリング材にひび割れが生じると、そこから雨水が浸入し、建物内部の劣化を招く可能性があります。
表面の軽微なひび割れであれば直ちに大きな影響は出ないですが、放置すると劣化が進み、防水性能が低下してしまいます。
特に、雨が多い地域や梅雨時期前には補修を優先するのが望ましいです。
剥がれ
シーリング材が目地から剥がれている場合、その隙間から雨水が浸入し、外壁や屋根の内部にダメージを与える可能性があります。
シーリングの剥がれを放置すると、最終的に外壁リフォームや塗装の追加工事が必要になる場合もあるため、早急な補修が必要です。
特に、雨漏りのリスクがある場合はできるだけ早く施工業者に相談し、補修をおこなうとよいでしょう。
肉やせ
肉やせとは、シーリング材が時間の経過とともに縮み、薄くなってしまう現象です。
シーリング材の弾力性が失われると、ひび割れや剥がれが発生しやすくなります。
肉やせが軽度の場合は早めのメンテナンスが推奨されますが、すでに目地が薄くなり隙間が広がっている場合は緊急度が高くなります。
外壁塗装や屋根の施工とあわせて、適切なタイミングでシーリング補修をおこなうとよいでしょう。
シーリング工事に適した時期
シーリング工事は、梅雨や台風シーズンを避けると施工の品質を向上させ、耐久性を長持ちさせられます。
なぜなら、シーリング材は気温や湿度の影響を受けやすく、施工条件が適切でないと硬化不良を起こし、十分な防水性能を発揮できないからです。
一般的に気温15〜25℃、湿度80%未満が理想的ですが、気温5℃以上、湿度80%以下であれば問題なく施工できます。
また、シーリング材は施工後に硬化するまで時間がかかるため、雨が降ると品質が低下する可能性があります。
そのため、梅雨や台風シーズンを避けるのが最適です。
まとめ
シーリング工事は外壁や屋根の目地を保護し、雨水や湿気の侵入を防ぐ重要な施工です。
特にひび割れや剥がれ、肉やせなどの劣化サインが見られた場合は、早めの補修が必要です。
また費用を抑えるためには、外壁塗装など他の工事と同時に依頼する、相見積もりを取る、地域の助成金を活用するなどの方法があります。
もし、現在の外壁や屋根のシーリングの状態に不安がある場合は、無料の点検サービスを利用し、プロの業者に相談するようにしましょう。
*K*
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