雪止め工事は必要?設置するメリットやデメリットを解説
投稿日:2019.2.9 更新日:2024.11.22
屋根に積もった雪が落下しないよう、屋根に取り付けられているのが「雪止め」です。
雪止めには重要な役割があり、大量の雪が落下するのを防止することで、さまざまなトラブルを防ぐことができます。
今年も雪が降ることが増えそうですので、千葉市・千葉市近郊の方であれば、まずは隣接している家の方とトラブルにならないようにするためにも雪止めが必要です。
本記事では雪止めの必要性や設置するメリット、雪止めが必要ないケースなどを紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
雪止めは必要?
雪が降った際、屋根に雪が積もります。
この雪が落ちてしまうと住宅だけではなく、近くにいる人や車などに被害が及ぶ場合があります。
このような落雪事故をなくすためには、少しでも雪が降る地域では雪止めが必要です。
また、雪止めについては民法で定められてます。
民法214条では「土地の所有者は、直接に雨水を隣地に注ぐ構造の屋根その他の工作物を設けてはならない。」というれっきとした法律があるのです。
隣接している家との境界が近い千葉だからこそ、雪止めが必要だと思っております。
雪止めが必要ないケース
前述した通り、少しでも雪が降る地域では雪止めが必要です。
ただし、雪止めが必要ない地域もあります。
雪が降ることが多い豪雪地帯では、雪止めが必要ないケースが多いです。
積雪が多い屋根に雪止めを設置してしまうと、雪下ろしをする際にかえって邪魔になってしまいます。
そのため、雪下ろしをすることが多い地域では雪止めは不要です。
また、アスファルトシングルの屋根はやわらかいため雪止めの設置に向いておらず、さらにザラザラしている素材のため雪止め設置の必要がありません。
雪止めを設置するメリット
雪止めを設置するメリットは以下になります。
落雪事故を防ぐため
屋根に積もった雪は、屋根の傾斜に向かって滑り落ちていきます。
隣の家と距離が近い場合は、隣の家の庭やベランダ、屋根に落ちてトラブルになることも多いです。
また雪は固まると、思っている以上に重くなって凶器にもなり得ます。
高い位置にある屋根から硬く重たい雪が落下してしまうと、大事故につながってしまう危険があります。
実際に落雪による事故も残念なことに少なくありません。
このような悲しい落雪事故を防ぐためには雪止めが必要です。
雨樋が外れないようにするため
雪止めは、雨樋の破損を防止するためにも必要です。
屋根に積もった大量の雪が落ちて雨樋に引っかかると、その重みで雨樋が曲がったり外れたりしてしまいます。
また、雨樋が破損してしまうことで雨漏りに繋がってしまう場合もあります。
雪止めを設置することでこのようなリスクを防ぎ、雨樋が外れないようにするメリットがあります。
雪止めを設置するデメリット
雪止めには、場合によってはデメリットが発生することもあります。
基本的にはメリットのほうが大きいですが、デメリットについてもきちんと把握して対策することが大切です。
サビが付きやすい
金属の雪止めにはサビが発生しやすくなってしまいます。
一部にサビが発生してしまうと、もらい錆によって徐々にサビが広範囲に広がってしまうこともあります。
また、金属屋根の場合は屋根にまでサビが広がる恐れがあるので注意が必要です。
サビが気になる方はサビが発生しにくい素材を選ぶようにしましょう。
雨漏りが起こる場合がある
雪止めを設置する際、業者によっては雨漏りの原因になることがあります。
屋根に合っていない雪止めを施工したり、施工が適切でなかったりした場合は、屋根が破損して雨漏りにつながるケースがあるのです。
また、固定が十分でない場合は落下してしまう可能性もあります。
そのため、雪止めを施工する場合は、施工の経験が豊富な信頼できる業者に依頼することが大切です。
雪止めの種類
一口に雪止めと言ってもいくつか種類があり、それぞれ特徴や適した屋根が異なります。
設置を検討している方は以下を参考にし、ご自分の住宅の屋根に合った種類を選びましょう。
金具タイプ
金具タイプは、屋根材の重なり部分に差し込んで取り付ける金具の雪止めのことです。
L型・扇型・羽根型の種類があります。
扇型は、扇の形をしている金具によって多くの雪を受け止めることができます。
それよりもさらに多くの雪を止めることができるのが羽根型です。
しかし、金具は間をあけて設置するため、隙間ができてしまうことで完全に落雪を防げるわけではありません。
また、太陽光パネルが設置されている屋根では、すべりやすいため不十分な場合があります。
そのため、金具タイプよりも雪止め効果の高いものを取り付ける必要があります。
アングルタイプ
アングルタイプは金属でできた棒状の雪止めのことで、屋根に対して平行に取り付けられています。
隙間がないため広い範囲の雪を多く受け止めることができ、雪止め効果が高いです。
金具タイプでは隙間があいてしまうため、小さな雪はキャッチすることができません。
しかし、アングルタイプでは雪解け後の小さな雪まで受け止めることができます。
デメリットは、設置に手間がかかるので施工費用がかかることです。
ネットタイプ
ネットタイプは網状の雪止めで、屋根の軒先付近に設置されます。
ネットによって多くの雪を広範囲で止めることができ、その重さにも耐えることができます。
そのため、金具タイプやアングルタイプよりも落雪を防止することができます。
太陽光パネルがある屋根や雪が多く降る地域など、落雪が起こりやすい場合に向いています。
まとめ
雪止めは落雪事故を防ぎ、近隣の方とのトラブルをなくすために必要な部材です。
ただし、豪雪地帯では雪止めが逆に雪下ろしの邪魔になってしまい、全ての地域で必要になるとは限りません。
そのため、自分の住んでいる地域では雪止めが必要かどうか確認して、対策をおこなってください。
当社では相談やお見積もりは無料でおこなっております。
雪が積もる前にきちんと対策をおこないましょう。
「プロが見る無料診断」をぜひご利用ください。
*K*
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