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クリア塗装のメリットとは?適してないケースはある?

投稿日:2025.5.24 更新日:2025.5.27

クリア塗装のメリットとは?適してないケースはある?

レンガの重厚感や木の温もりなど、せっかくの素材の美しさを色付き塗料で覆ってしまうのはもったいないと感じたことはありませんか?
外壁クリア塗装は、透明な塗料で外壁材本来の質感や色合いをそのまま活かしながら、保護機能を付与する魅力的な塗装方法です。
しかし、すべての外壁に適用できるわけではなく、下地の状態や素材の種類によっては施工が困難な場合もあります。
本記事ではクリア塗装のメリットやデメリット、さらに施工ができないケースについて詳しく解説します。
適切な判断には専門知識が不可欠なので、専門業者による現地調査をおこない、最適な選択かどうかを慎重に判断しましょう。

 

 

クリア塗装とは

クリア塗装のメリットとは?適してないケースはある?

外壁のクリア塗装とは、透明または半透明の塗料を使用して建物の外壁を保護する塗装方法です。
従来の色付き塗料とは異なり、下地の素材や既存の色合いを活かしながら、保護機能を付与できることが特徴です。
主にウレタン系、シリコン系、フッ素系などの樹脂を基材とした透明な塗膜を形成し、外壁材を紫外線や雨水から守る役割を果たします。
近年では建物の意匠性を重視する傾向が高まる中で、自然素材の風合いを残したい場合や、既存の外壁デザインを変更せずに保護性能を向上させたい場合に選択されることが増えています。

当社の外壁塗装工事については「外壁塗装・屋根塗装」をご覧ください。

 

 

クリア塗装のメリット

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クリア塗装には以下のようなメリットがあります。

 

素材本来の美しさを活かせる

クリア塗装の最大のメリットは、外壁材本来の質感や色合いを保持できることです。
レンガ、木材、タイル、金属パネルなど、素材そのものの美しさや風合いを損なうことなく保護することができます。
特に高級感のある外壁材を使用している建物では、その価値を維持しながら耐久性を向上させることができます。
また、建物の外観デザインも変更することなく、既存の色彩やパターンをそのまま活かせます。
複数の素材が組み合わされた外壁や、複雑な色調の外壁材でも、統一的に保護することが可能です。

 

チョーキングが起こりにくい

クリア塗装はチョーキング現象が起こりにくいという特徴があります。
チョーキングとは、塗膜表面の樹脂が紫外線により分解され、顔料が粉状になって表面に現れる現象です。
一般的な色付き塗料では、着色顔料が紫外線の影響を受けて劣化し、塗膜表面で粉化現象を起こします。
しかし、クリア塗装は着色顔料を含まないため、顔料の粉化によるチョーキングは基本的に発生しません。

 

耐久性が高まる

クリア塗装をすることで、紫外線による色褪せや材質の劣化を効果的に防ぎます。
特に木材や一部の樹脂系外壁材では、無塗装状態と比較して大幅に劣化速度を遅らせることができます。
これにより、建物の美観を長期間に維持することが可能です。

 

費用を抑えられる

通常の色付き塗装では下塗り・中塗り・上塗りの3回塗装が基本ですが、クリア塗装ではし下塗りの工程はなく、中塗りと上塗りの2回塗装が基本になります。
また、下地処理も比較的簡単で、既存の状態が良好であれば大規模な処理なしに施工できる場合があります。
これにより、工期の短縮やコスト削減につながります。

 

 

クリア塗装のデメリット

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メリットがあれば、やはりデメリットも存在します。
以下のデメリットについてもしっかりと把握しておきましょう。

 

下地が透けて見える

クリア塗装は透明性が高いため、下地の状態がそのまま仕上がりに反映されます。
既存の外壁にひび割れや汚れ、変色やカビなどがある場合、これらの劣化が塗装後も透けて見えてしまいます。
そのため、下地の状態が良好でない場合は事前に十分な補修作業が必要となりますが、今度は補修跡が見えてしまう可能性があります。
このように、一般的な塗料と異なり下地の不具合を隠す効果がないため、小さな傷や汚れなどが目立ちやすくなります。
そのため、完璧な仕上がりを求める場合は適してないといえるでしょう。

 

適用できない外壁がある

すべての外壁材にクリア塗装が適用できるわけではありません。
劣化が進行している素材では、クリア塗装による保護効果が十分に発揮されない可能性があります。
既存の外壁にひび割れや剥がれが広範囲に及んでいる場合や、チョーキング現象が激しく進行している場合などは、クリア塗装をしても適切な密着性や保護効果を得ることができません。
また、コーティングされた外壁への施工も困難な場合が多いです。
コーティングされた外壁の上からクリア塗料を重ねると、密着不良を起こす可能性があります。

 

 

クリア塗装を検討する際のポイント

クリア塗装のメリットとは?適してないケースはある?

クリア塗装を検討する際はまず外壁の現状を詳細に調査して、素材の種類や劣化状況、汚れの程度を把握することが重要です。
また、建物の立地条件や周辺環境も考慮し、汚れの付きやすさや紫外線の影響度を評価する必要があります。
さらに、長期的なメンテナンス計画も重要です。
クリア塗装は素材本来の美しさを活かす反面、その美しさを維持するためには適切なメンテナンスが必要不可欠になります。

 

 

クリア塗装が向いていないケースは?

クリア塗装のメリットとは?適してないケースはある?

クリア塗装に向いていない外壁は、主に劣化が進行している外壁材です。
ひび割れや剥がれが広範囲に及んでいる場合やチョーキング現象が激しい場合は、透明な塗膜でこれらの欠陥がそのまま見えてしまい、美観上の効果が期待できません。
また、クリア塗料が適切に密着せず効果を発揮することができません。
既に複数回塗装された厚い塗膜面や、撥水性コーティングが施された外壁も密着性に問題が生じやすく不適切です。
さらに著しい汚れや変色がある外壁では、クリア塗装後もそれらが目立ってしまうため、他の塗装方法を検討する必要があります。

 

 

まとめ

外壁のクリア塗装は、建物の意匠性を重視し、素材本来の美しさを活かしたい場合に有効な選択肢です。
しかし一方で、下地の状態がそのまま仕上がりに影響するため、ひび割れや汚れが透けて見えてしまうなどのデメリットもあります。
これらの特性を理解した上で、外壁の状態や素材の種類、立地条件を十分に把握して適しているかを慎重に検討することが成功の鍵となります。
専門業者との十分な相談を通じて、最適な判断をおこなうことが重要です。

*K*

 

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