屋根の葺き替え工事って?メリットやデメリットについても解説
投稿日:2025.5.17 更新日:2025.5.26
屋根は家を守る最も重要な部分であり、適切なタイミングでのメンテナンスが大切です。
葺き替えは大規模な工事となりますが、耐久性や安全性の向上、資産価値の維持といった大きなメリットがあります。
一方で、高額な費用や工事期間中の生活への影響などのデメリットもあります。
そこで本記事では、葺き替え工事を検討されている方に向けて、メリットやデメリットを解説します。
本記事を参考に、後悔のない屋根リフォームをおこなってください。
屋根の葺き替え工事とは?
屋根は家を守る最も重要な部分の一つで、経年劣化や損傷により定期的なメンテナンスや交換が必要となります。
屋根葺き替えとは、既存の屋根材を完全に撤去し、新しい屋根材に交換する工事のことです。
単なる屋根の修繕や塗装とは異なり、屋根の構造体まで含めた全面的な工事となります。
屋根葺き替えの流れ
屋根葺き替え工事は一般的に以下の流れでおこないます。
①既存屋根材の撤去
②下地の点検・補修
③防水シートの設置
④新しい屋根材の施工
⑤棟部分や谷部分などの仕上げ工事
費用や工期については屋根の大きさや形状、選択する屋根材の種類、工事の難易度などによって異なります。
一般的な住宅で数十万円から数百万円、工期は数日〜2週間程度が目安となります。
屋根葺き替えのメリット
屋根葺き替え工事のメリットについて紹介します。
耐久性と安全性の大幅な向上
葺き替えでは屋根全体を一新するため、耐久性が飛躍的に向上します。
また、古い屋根材の下に隠れていた構造的な問題も発見して修正できるため、安全性も高まります。
さらに新しい屋根材は最新の技術で製造されており、耐風性や耐震性、防火性能などが向上していることが多く、災害に対する備えも強化されます。
住宅全体の寿命が延びる
葺き替えでは屋根がすべて新しくなるため、住宅全体の寿命を延ばす効果があります。
また、屋根は住宅の重要な構成要素であり、その状態は不動産価値に直結します。
全面的に新しくすることで資産価値が維持・向上するというメリットもあります。
断熱性・省エネ効果の向上
現代の屋根材は断熱性能が向上しており、葺き替えによって住宅の断熱効果が高まることがあります。
これによって夏の暑さや冬の寒さを軽減し、エアコンなどの使用頻度が下がることから、長期的には電気代の節約につながる可能性があります。
特に断熱機能を持つ屋根材を選べば、その効果はより大きくなります。
美観の向上
経年劣化した屋根は見た目も悪く、家全体の印象を損ねてしまいます。
葺き替えで新しい屋根材に交換することで、住宅の外観が一新され、美観が大幅に向上します。
また、屋根材の種類やカラーを変更することで、住宅のイメージチェンジも可能です。
街並みとの調和や個性の表現など、デザイン面での自由度が広がります。
屋根葺き替えのデメリット
葺き替えにはたくさんのメリットがある一方でデメリットもあります。
予め確認して後悔ない屋根工事をおこないましょう。
高額な初期費用
葺き替え工事は大規模工事となるため、費用が高額になります。
修繕や塗装と比較すると、屋根材の種類や工事の複雑さによっても大きく変わりますが、数倍から10倍程度の費用がかかることもあります。
この高額な初期費用が最大のデメリットといえるでしょう。
工事中の生活への影響
葺き替え工事は数日から2週間程度かかり、その間は大きな音や振動、粉塵が発生します。
また、工事車両が敷地内に入ることもあり、日常生活に少なからず影響が出ます。
特に在宅勤務をしている場合や小さな子どもがいる家庭では、工事期間中の生活環境への配慮が必要です。
また。雨天時は工事が中断されることもあり、予定通りに終わらないリスクもあります。
天候や季節に左右される
屋根工事は天候に左右されやすく、雨天や強風時には作業ができません。
また、真夏の猛暑日や真冬の寒い日には作業効率が下がるだけでなく、作業員の安全面からも避けられる傾向にあります。
このため工事の計画段階から天候や季節を考慮する必要があり、理想的な時期に予約が集中するため、希望通りのスケジュールが組めないこともあります。
大量の廃材が発生する
古い屋根材を撤去すると大量の廃材が発生します。
これらの処理には専門の設備や手続きが必要で、適切に処理されないと環境負荷が高くなります。
特にアスベスト含有の可能性がある古い屋根材は、特殊な処理が必要となり、コストが上乗せされることもあります。
環境に配慮した廃材処理をおこなう業者を選ぶことが重要です。
屋根の劣化を放置するとどうなる?
屋根の劣化を放置すると、まず雨水の侵入によって建物内部の構造材が腐食し始めます。
木造住宅では柱や梁の腐朽が進行し、鉄骨構造では錆による強度低下が生じます。
また、屋根裏や天井裏に水が溜まることで断熱材の性能が著しく低下し、冷暖房効率の悪化やエネルギーコストが大きくなります。
さらに、湿気の増加によってカビやシロアリの発生リスクが高まり、環境の悪化や健康被害の原因にもなります。
最終的には天井や壁面からの雨漏り、最悪の場合は屋根材の落下や建物の安全性に関わる深刻な問題に発展します。
その結果、修繕費用も当初の数十倍に膨れ上がる可能性があります。
そのため、屋根の劣化は放置せずに早急に対処することが重要です。
まとめ
屋根葺き替えは、耐久性・安全性の向上、住宅全体の寿命が延びるなど多くのメリットがあります。
しかし一方で、高額な費用や工事期間中の生活への影響などのデメリットも伴います。
葺き替えを検討する際は、現在の屋根の状態や予算、住宅の将来計画などを総合的に判断し、複数の業者から見積もりを取って比較検討することがおすすめです。
また葺き替えだけでなく、部分的な修繕や屋根材のカバー工法など、葺き替え以外の選択肢についても検討し、最適な選択をすることが重要です。
信頼できる専門業者に相談し、自分の住宅に最適な屋根のメンテナンス方法を見つけることが、長期的な住宅の安全と快適な住環境の維持につながります。
*K*
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