外壁塗装で近隣トラブルが発生するケースとは?対処法や未然に防ぐ対策も解説
投稿日:2025.4.26 更新日:2025.4.28
「外壁にひび割れがある」「家の外観をリフレッシュしたい」など外壁塗装を検討する理由は様々です。
しかし、外壁塗装の実施にあたり多くの方が気にかけることが、近隣住民との間で起こりうるトラブルではないでしょうか?
実際に、外壁塗装工事は近隣とのトラブルに発展しやすい側面があります。
本記事では外壁塗装で起こりやすいトラブルや、トラブルになってしまった時の対処法、そして未然にトラブルを防ぐための対策について解説します。
外壁塗装で起こりやすい近隣トラブル
外壁塗装の施工期間は、一般的に約2週間程度です。
1日や2日であれば我慢できても、この期間が長くなると日常生活に支障を感じる方も少なくありません。
ここでは、外壁塗装の際に実際に近隣の方と起こりやすいトラブルについて解説します。
塗料の飛散による付着
外壁塗装中に塗料が風で飛散し、隣の家や車に付着してしまうケースは非常に多いです。
塗料は液体であるため風の影響を受けやすく、養生してもわずかな隙間から飛び散ってしまうことがあります。
万が一、塗料が近隣の家や車に付着してしまった場合、数万円から数十万円の損害賠償を請求されるケースも少なくありません。
この場合、弁償責任は基本的に施工業者にあります。
騒音問題
外壁塗装工事中は、下記のような騒音が発生します。
- ・足場の組立、解体時の金属音
- ・高圧洗浄の運転音
足場の部材は金属製です。
組み立てや解体作業の際に金属を打ち付ける音が長時間響き、その音は窓を閉めた状態のパチンコ店内と同程度とも言われています。
また、外壁の汚れを高圧洗浄機で落とす際にも大きな運転音が発生します。
このような騒音は隣家だけでなく、場合によっては2軒先の家まで響くこともあるのです。
騒音対策として防音シートで家全体を覆う方法もありますが、費用が高額になるため一般的な外壁塗装工事ではあまり採用されません。
現在の技術では、外壁塗装工事中の騒音を完全に無くすことは難しいのが現状です。
業者の車両による交通の妨害
外壁塗装工事中は、作業に使用する車両の駐車スペースが必要になります。
業者が使用する車両は、軽トラックやハイエースなどの比較的大きな車が多いです。
そのため、特に道路が狭い地域では通行の迷惑になり、道路を塞いでしまうなどの交通上のトラブルに発展するケースがあります。
可能であれば事前に業者と相談し、近隣住民の迷惑にならない場所や自宅の駐車場を利用してもらうなどの対策を検討しましょう。
塗料の悪臭
外壁塗装で使用する塗料の悪臭も、近隣トラブルの原因となりやすい要因の1つです。
塗料には、大きく分けて水溶性塗料と有機溶剤塗料の2種類があります。
水溶性塗料は水を溶剤として使用していて、匂いは比較的弱いです。
一方、有機溶剤塗料はシンナーなどの有機溶剤を使用しているため、匂いが強いのが特徴です。
有機溶剤は塗料の防水効果を高めたり乾燥を早くするなどのメリットがありますが、悪臭が発生しやすいというデメリットがあります。
特に、中塗り・上塗りの工程で有機溶剤塗料を使用する場合、数日間は強い悪臭が発生する可能性が高いです。
近年では低臭タイプの塗料も増えてきていますが、塗料の臭いは依然として近隣住民とのトラブルにつながることがあります。
外壁塗装で近隣とトラブルになった際の対処法
外壁塗装中に近隣とのトラブルが発生してしまった場合、「どのように対処すれば良いの?」と悩んでしまいがちです。
ここでは、具体的な対処法を解説します。
業者に対応を求める
外壁塗装を業者に依頼している場合、近隣とのトラブルへの対応は基本的に業者に一任することがスムーズに解決する方法です。
トラブルが発生した場合は、迅速に業者に状況を説明し対応を求めましょう。
例えば、塗料の飛散による損害賠償が発生した場合、業者が加入している保険で対応するのが一般的です。
工事を業者に依頼しているにもかかわらず、施主が単独で対応しようとすると、かえって事態を悪化させてしまう可能性もあるため注意が必要です。
第3者機関への相談
信頼できる業者であればトラブル発生時に誠実に対応してくれますが、中には対応が不十分な業者や悪質な業者も存在します。
もし、業者の対応に納得できない場合は、以下の第三者機関に相談することを検討しましょう。
「公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター」は、国土交通大臣が指定した相談窓口なので安心して相談ができます。
住宅リフォームに関する契約や施工・費用など、様々なトラブルの相談窓口となっている機関です。
弁護士や建築士などの専門家が在籍しているため、専門的なアドバイスやサポートを受けることができます。
外壁塗装での近隣トラブルを未然に防ぐための対策
外壁塗装工事を円滑に進め、近隣住民とのトラブルを未然に防ぐためには、いくつかの対策をおこなうことが大切です。
ここでは、具体的な予防策について解説します。
信頼できる業者を選ぶ
近隣トラブルが発生した場合、業者が責任を持って対応にあたってくれます。
そのため、業者選びは非常に重要です。
見積もりの段階で、近隣への配慮やトラブル発生時の対応についてなどの確認することをおすすめします。
信頼できる業者であれば、近隣住民への配慮を怠らず、トラブル発生時にも迅速かつ適切に対応してくれるはずです。
工事前の近隣挨拶をおこなう
工事内容や期間中の騒音・塗料の飛散などは、近隣住民とのトラブルが発生しやすい要因です。
そのため、工事前に近隣住民に挨拶回りをおこない工事の内容などについて説明することで、近隣住民とのトラブルを未然に防ぐことができます。
近隣の挨拶は、工事開始の1週間前までには済ませておきましょう。
また、挨拶へ行く範囲は両隣・向かい3軒・裏3軒程度が目安です。
その際に、工事期間や工事の時間帯・工事内容・作業場所・車両の駐車位置など、工事に関する具体的な情報を伝えましょう。
業者だけでなく施主も一緒に挨拶に行くことで、近隣住民に安心感を与え、トラブルが発生した場合でも回避できる可能性が高まります。
まとめ
外壁塗装工事は塗料や水の飛散、騒音・塗料の悪臭などによって、近隣住民とのトラブルが発生しやすい工事です。
外壁塗装を業者に依頼した場合、通常は近隣トラブルの対応を業者が迅速かつ適切に対応してくれます。
しかし、中には対応が不十分な業者や悪徳業者も存在します。
そのような場合には、第3者機関への相談やサポートを検討しましょう。
また、近隣トラブルを未然に防ぐためには、信頼できる業者選びと近隣住民への挨拶が大切です。
*K*
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