「雨樋」の役割とは?家を守るための重要ポイントについて!
投稿日:2025.3.15 更新日:2025.4.3
雨が降るたびに、家の周りに水たまりができたり、外壁にシミができたりすることはありませんか?
実はそれ、雨樋(あまどい)の役割がうまく機能していないサインかもしれません。
雨樋は屋根に降った雨水を適切に排水し、外壁や基礎を守る重要な設備です。
しかし、目立たない場所にあるため、壊れていても気づきにくい設備でもあります。
「ちょっとの詰まりぐらい大丈夫だろう」と思って放置していると、気づいた頃には外壁がボロボロ…なんてことも。
そこで今回は雨樋の役割や重要性、そしてメンテナンスのポイントについてわかりやすく解説します。
雨樋の役割とは?
雨樋の主な役割は屋根に降った雨水を適切に排水することですが、ただ水を流すだけではなく、住まいを守るための重要な役割を果たしています。
①外壁や基礎を守る
雨樋が詰まると雨水が本来の流れを失い、外壁に直接流れ落ちます。
すると、塗装が剥がれたりヒビが入ったりして、ひどい場合には外壁の内部まで水が染み込んでしまい、建物の劣化を早める原因になります。
しかし、雨樋がしっかり機能していればこうしたトラブルを防ぎ、家を長持ちさせることができます。
②地盤沈下を防ぐ
屋根から流れ落ちた雨水が地面に集中すると、地盤が緩みやすくなります。
その結果、地盤沈下の原因となり、基礎部分が弱ることで建物が少しずつ傾くこともあります。
気づいたときには「なんか床が傾いてる気がする…?」なんて事態にならないよう、雨樋が適切に機能することが重要です。
③カビやシロアリのリスクを減らす
外壁や基礎が常に濡れた状態だと、湿気を好むカビやシロアリが発生しやすくなります。
特にシロアリは、一度家に侵入するとどんどん食害を広げてしまい、被害が大きくなってから気づくこともあります。
雨樋を適切にメンテナンスしていれば、こうしたトラブルのリスクを大幅に減らすことができます。
雨樋の不具合をチェックするポイント
「雨樋が壊れると大変なのはわかったけど、どうやってチェックすればいいの?」と思う方もいるでしょう。
実は、雨樋の異常は意外と簡単に見つけられます。
ここでは、自分でできるチェックポイントを紹介します。
雨の日に雨水の流れは正常かを確認する
一番わかりやすいのは、雨が降っているときに確認することです。
雨の日に、次のような現象が起こっていたら要注意です。
・雨樋から水があふれている(詰まりの可能性あり)
・ポタポタと漏れている(ひび割れや破損のサイン)
・雨水が一箇所に集中して落ちている(集水器の不具合の可能性)
これらの症状があれば、早めに専門業者へ相談をしましょう。
晴れの日に歪みや破損はないかを確認する
雨の日だけでなく、晴れた日に外からチェックするのも重要です。
次のような症状がないか、確認してみてください。
・雨樋が歪んでいる、または外れている(強風や雪の影響の可能性)
・サビやヒビが目立つ(劣化が進行しているサイン)
・鳥の巣やゴミが詰まっている(排水が妨げられる原因に)
スマートフォンのカメラを使ってズームし、安全にチェックするのもおすすめです。
「音」でも異常が分かる
実は、雨音を聞くだけでも雨樋の不具合に気づくことができます。
普段と違う音がしていたら、雨樋が詰まっていたり、割れていたりする可能性があります。
・ドボドボと異常に大きな音がする(排水の流れがスムーズでない)
・ボタッ、ボタッと大きなしずくの音(どこかで水漏れが発生している可能性)
音だけでも異常に気づけるので、雨の日には意識して聞いてみましょう。
雨樋を長持ちさせるメンテナンスのコツ
雨樋は定期的に清掃や状態の確認をおこなうだけで、住宅の寿命を延ばすことができます。
ここでは、自分でできるメンテナンスの方法を紹介します。
1年に1回以上はゴミや落ち葉を取り除く
雨樋が詰まる原因の多くは、落ち葉や泥、ゴミの蓄積です。
特に、秋から冬にかけては落ち葉が溜まりやすいため、注意が必要です。
・雨樋の中に落ち葉や泥が溜まっていないか
・排水口(集水器)が詰まっていないか
ゴミが詰まると雨水がスムーズに流れず、あふれてしまうことがあります。
少なくとも1年に1回以上は、簡単な清掃をおこないましょう。
変形・割れがないかチェックする
「雨樋が詰まっていないのに、水があふれている」という場合は、雨樋が歪んでいたり、割れていたりする可能性があります。
・強風で変形し、水がうまく流れない
・紫外線や経年劣化によるひび割れやサビの発生
こうした不具合を見つけたら、早めに専門業者に相談するのがおすすめです。
台風や大雨のあとに点検する
大雨や台風の影響で、雨樋にはダメージが蓄積しやすくなります。
「うちは大丈夫」と思っていても、気づかないうちに問題が発生していることもあるので、早めに確認することが大切です。
・大雨で葉っぱや泥が押し流され、ゴミが溜まっていないか
・強風の影響で金具が緩み、雨樋がズレていないか
・目に見えない小さなヒビができていないか
定期的に専門業者に点検を依頼する
自分で点検や掃除をおこなうことも大切ですが、高所に設置された雨樋は確認しづらく、見えない部分で不具合が発生している可能性もあります。
そのため、定期的に専門業者に点検を依頼するのもおすすめです。
小さなヒビや劣化も見逃さずに発見してくれるため、修理が必要になる前に対策をおこなえます。
当社の雨樋修理については「雨樋修理」をご覧ください。
まとめ
普段はあまり気にしない雨樋ですが、実は家の寿命を左右する重要な役割を担っています。
適切に機能していれば、外壁や基礎を雨水から守り、住まいを長持ちさせることができます。
しかし、詰まりや破損を放置すると外壁の劣化や地盤沈下、カビやシロアリの発生など、大きなトラブルにつながる可能性もあります。
「雨樋なんて気にしたことなかった」という人も、これを機に一度チェックしてみてください。
*K*
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