瓦が割れる原因とは?放置するリスクや補修方法を解説
投稿日:2025.1.25 更新日:2025.1.27
台風や強風が通過した後、庭に瓦の破片が落ちているのを発見した方もいるのではないでしょうか?
また、「雨漏りしているけど瓦の破損?」「瓦の修理は自分でもできるの?」など疑問に思う方も少なくないはずです。
瓦が割れる原因は、台風や強風・寒さ・衝撃・経年劣化などさまざまです。
この記事では、瓦が割れる原因や放置するリスク・補修方法を解説いたします。
また、自分で瓦の補修をおすすめしない理由についても紹介します。
瓦が割れる原因とは?
どのような時に瓦が割れるのか、その原因について解説します。
自然災害
台風や強風などにより、瓦が飛ばされたり瓦同士がぶつかり合ったりして瓦が割れてしまうことがあります。
例えば、瓦を固定している釘が緩んでいると、台風や強風の際により大きな被害をもたらすことがあるのです。
また、地震の揺れによって、瓦がずれたり割れたりすることもあります。
特に、古い家や瓦の固定が不十分な場合は、被害が大きくなる可能性があるため注意が必要です。
寒さ
瓦は長期に渡って雨にさらされると、より水分を吸収するようになります。
また、気温が低い冬になると、瓦に含まれている水分が凍り体積が膨張します。
この現象が凍結です。
体積の膨張が繰り返しおこなわれることによって、瓦の表面がかけてしまうのです。
塩害
海岸の付近にお住まいの方は、塩害が原因で瓦が剥離する場合があります。
塩害は、細かい海水の飛沫が当たることで発生します。
特に、瓦が重なっている部分では塩分が溜まりやすく剥がれやすいです。
衝撃
瓦はある程度の衝撃には耐えられますが、過度の負担がかかると割れてしまいます。
また、屋根の上は地上よりも風が強いため、瓦への負担が大きくなります。
そのため、屋根の上にある不要になったアンテナなどは撤去するようにしましょう。
他にも、人が屋根の上を歩いたりすると割れる場合もあるので、作業する場合には注意が必要です。
経年劣化
築年数の古い家では、瓦を固定するために使われていた鉄製の釘が、長期間雨風にさらされることで錆びてしまいます。
その錆びた釘は、周りの瓦にひび割れを生じさせることがあるのです。
そして、ひび割れた部分から雨水が侵入し雨漏りの原因になります。
そのため、近年では錆びに強く耐久性のあるステンレス製の釘やビスなどを使用しています。
瓦の割れを放置するリスク
瓦にひび割れが生じると、雨漏りのリスクが高まります。
瓦の下には防水シートが敷かれているため、すぐに雨漏りになるわけではありません。
しかし、ひび割れ部分から少しずつ雨水が侵入し、防水シートの劣化を早める原因になってしまいます。
防水シートが劣化するとそこから雨水が建物内部に侵入し、木材を腐食させるなどの被害に繋がる可能性があります。
そうなると修理費用も高額になるため、ひび割れを発見したら早めに修理するようにしましょう。
瓦の補修方法
瓦の補修方法には大きく分けて、劣化や破損した部分のみを補修・交換する方法と、屋根全体を補修する方法があります。
部分補修
部分修理は、屋根の特定箇所のみ補修する方法です。
瓦だけでなく、下地の屋根板や棟瓦などの細部に渡り対応が可能です。
必要最低限の範囲で修理ができるため、コストを抑えられるメリットがあります。
また、葺き替え修理と比べると工期が短いです。
一方デメリットは、新しい瓦と古い瓦の色合いが異なるため、修理した部分が目立ってしまうことです。
また、屋根全体が経年劣化している場合には、部分修理では根本的な解決にならないこともあります。
漆喰
漆喰の剥がれなどが発生した場合、古い漆喰を全て取り除き新しい漆喰を塗り替える工事が必要です。
工事は通常1日で完了します。
しかし、漆喰がほとんど残っていないなど建物の劣化が激しい場合には、棟瓦の積み直しが必要になるケースもあります。
棟瓦の積み直しとは、屋根の一番高い部分にある棟瓦を取り外して下地からやり直す工事のことです。
漆喰工事については「漆喰工事」をご覧ください。
葺き直し
葺き直しは、既存の瓦を一旦取り外し下地部分を修理・交換した後、再び既存の瓦を元に戻す工事のことです。
メリットは、既存の瓦を使用するため新しい屋根材を購入する必要がありません。
そのため、葺き替え工事と比較すると費用が抑えられます。
しかし、屋根材の形状によっては、葺き替え工事費用とあまり変わらないケースもあります。
一方デメリットは、種類によって現在では製造されていない瓦があることです。
例えば、瓦が割れてしまった場合、同じ瓦では仕上げられません。
そのため、見た目の色合いや風合いが変わってしまいます。
葺き替え
屋根の葺き替え工事とは、既存の屋根材を全て取り外し下地の補修をおこなってから、新しい屋根材に交換する工事のことです。
メリットは、屋根材を完全に取り払うため、目に見えない部分の劣化などを細かく点検できることです。
これにより建物の寿命を延ばし、雨漏りなどのトラブルを未然に防ぐことができます。
一方デメリットは、比較的大規模な工事になるため費用がかかることです。
また、屋根全体を解体し新しい屋根材を葺き替えるため、工事期間が長くなります。
自分で瓦の補修をおすすめしない理由とは
瓦が割れてしまった方の中には、DIYでの補修を考えている方もいるのではないでしょうか?
しかし、瓦の修理は専門的な知識や技術が必要なため、一般の方には非常に難しい作業です。
高所での作業は非常に危険
屋根の上での作業は、足元が不安定なことから転倒など様々な危険が伴う工事です。
特に勾配が急な屋根では、作業時の転倒リスクが非常に高くなります。
屋根が破損することがある
1つの瓦が割れているということは、他の瓦も劣化している可能性があります。
無理に修理をおこなうことで、周辺の瓦にまでひびが入ったり割れたりする可能性があり、破損箇所を広げる原因にもなります。
また、誤って工具を落とし瓦を破損させてしまうこともあります。
間違った施工をしてしまう可能性がある
屋根瓦には隙間があり、その隙間から雨水が下へと流れる仕組みになっています。
しかし、隙間があるからといって間違ってコーキング材で隙間を埋めてしまうと、雨水が排水されずに雨漏りの原因になってしまいます。
まとめ
瓦が割れる原因は、台風や強風・凍結・衝撃・経年劣化などです。
瓦のひび割れが生じると、ひび割れた部分から建物内部に雨水が侵入し、雨漏りが発生する原因にもなります。
瓦の下には防水シートが敷かれているため、すぐに雨漏りが発生するとは限りません。
しかし、放置すると雨水が木材に浸透し、腐朽やシロアリ被害が発生する可能性が高まります。
瓦の補修方法には、部分修理・漆喰による補修・葺き直し・葺き替えがあります。
瓦のひび割れを発見したら、できるだけ早く業者に点検及び修理を検討するようにしましょう。
*K*
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